べっ甲月秋草花螺鈿金蒔絵かんざし|中秋の名月に秋の草花映る叙情的で美しい簪。晩夏初秋、準礼装の装いにおすすめ。
日本の四季を彩る五節句(一月七日/人日の節句、三月三日/上巳の節句)のひとつ、九月九日の重陽の節句(別名菊の節句)も過ぎ、空気も次第に秋めいてきましたでしょうか。本日はそんな秋の訪れを彷彿させる、澄んだ夜空に浮かぶ中秋の名月をバックに、秋の七草から、芒、女郎花(オミナエシ)、桔梗、萩を散りばめた、叙情的で大変美しい螺鈿金蒔絵のべっ甲かんざしをご紹介させて頂きます。
(五節句とは:一月七日/人日(じんじつ)の節句(七草の節句)、三月三日/上巳(じょうみ/し)の節句(桃の節句)、五月五日/端午(たんご)の節句(菖蒲の節句)、七月七日/七夕(しちせき/たなばた)の節句(笹竹の節句)、九月九日/重陽(ちょうよう)の節句(菊の節句))
以前にもお話ししたことですが、元々べっ甲と漆の相性は大変良く、古くからべっ甲の装飾技法のひとつとして螺鈿や金蒔絵がよく用いられてきました。かんざしや帯留であれば、その用途(TPO)に合わせ、礼装用に古典的な鶴や鳳凰、吉祥文様から季節感あふれる様々な日本の草花や胡蝶蘭などの洋花や意匠。
また普段使いに蜻蛉や兎、蛙などの生き物や抽象画。また半分お遊び(仕事はホンモノ)で、猫やピエロ、ハロウィン、スターダストなど、画風も写実的なものから現代風にアレンジしたものまで様々。
「百花の王、気品漂う牡丹のべっ甲螺鈿金蒔絵かんざし2019|富貴や華麗さの象徴、礼装、準礼装のきもの、機会におすすめ。」2019/07掲載商品
「べっ甲百合、乱菊金蒔絵かんざし|訪問着など準礼装のおキモノにおすすめ」2018/03掲載商品
「ハロウィン仕様のべっ甲かんざし2018|ジャックオーランタン」2018/10掲載商品
本当に今まで数えきれないほど、螺鈿や金蒔絵の装飾技法を用いて様々な印象のべっ甲製品を製作、ご紹介させて頂きました。本日ご紹介するかんざしは、どちらかというと古典的で写実的な印象に映りますでしょうか。それではひと時、秋の風情をお愉しみください。