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べっ甲青海波螺鈿金蒔絵かんざし・櫛|黒留袖から準礼装までお勧め

本日は螺鈿金蒔絵で峰全面に吉祥文様の青海波を描いた見事なべっ甲かんざしと櫛をご紹介させていただきます。光の当たる角度により螺鈿が七色に美しく輝き、青海波の文様が浮かび上がります。

これだけ細かな螺鈿を、櫛、かんざしの大きな盤面から側面に至るまで、きれいに角度と色合わせをしながら一片一片配していく技術は、正に日本の職人技。気の遠くなるような時間と労力(技)が込められた逸品です。(2023.10.掲載商品)

 

べっ甲青海波螺鈿金蒔絵かんざし・櫛|黒留袖から準礼装までお勧め

吉祥文様青海波(せいがいは/せいかいは)は、扇の形を三重に連ねた形状は波を表しています。海原に無限に繰り返される、寄せては返す波は、永遠の象徴未来永劫へと続く平安になぞらえた吉祥文様です。

ダイナミックな造形と海神(かいじん)の威信は武家にも好まれ、家紋としても多く描かれています。遠い昔、シルクロードを経て飛鳥時代から平安時代にかけて日本に伝わったとされています。(~おでかけ着物歳時記/秋月洋子著参照)

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総白べっ甲かんざし|べっ甲の中で最も希少で美しいべっ甲かんざし

本日はかんざしの峰から足先まで、すべて上質な白べっ甲で製作した、大変見事なべっ甲かんざしをご紹介させていただきます。第一礼装から準礼装、普段の外出着まで幅広くお挿しになれる贅沢な総白べっ甲のかんざし。

近年の上質な白べっ甲材料の在庫状況、また価格高騰からしても、残念ながらもうこのクラスの品質、大きさ、厚みのある総白べっ甲かんざしともなると、今後新たに製作することはかなり難しいでしょう。(2023.09.25)

 

総白べっ甲かんざし|べっ甲の中で最も希少で美しいべっ甲かんざし

ご存じのように、べっ甲はタイマイというウミガメの甲羅を使用したもので、その種類は使用する甲羅(部位)の色合いなどにより、大きく3種に分けられます(※1)。黒色の甲羅を使用したものを“黒べっ甲(くろべっこう)”、全体が黄色味からオレンジ色がかった、半透明の透き通った甲羅を使用したものを“白べっ甲(しろべっこう)”と呼びます。

この白べっ甲は甲羅全体の1割程度になるため、べっ甲の中では最も希少性が高く、また価格も高価になります。昔のべっ甲花嫁簪一揃えや、花魁が挿していたのがこの最も贅沢で希少な白べっ甲で誂えたかんざしになります。余談になりますが、よく特上クラスの白べっ甲は、“緑色”に輝くと言われています。

そして黒べっ甲と白べっ甲が交じったものを“茨布べっ甲(ばらふべっこう)”と呼びます。一般の方がべっ甲と聞いて一番に思い浮かぶのが、このべっ甲特有の天然模様のある茨布べっ甲ではないでしょうか。

 

べっ甲は天然素材故、厚みも大きさもそれぞれにまちまちなので、製品を作るにあたり、先ずはそれぞれの種類のべっ甲のみを集め、“”と“”を加えて“圧着”させて任意の製品を作るにあたり十分な大きさと厚みを持たせた生地を製作します。それから任意の製品を模り、必要に応じ、彫刻や金蒔絵などの装飾を施して商品化します。

ですから、一見同じような大きさの製品でも、べっ甲の品質は勿論ですが、その厚みによっても価格が大きく変動します。

(※1)地域により異なる分別、名称も御座います。またさらにそれらの素材を細分化した名称も御座います。

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黒留袖、結婚式などにお勧め|黒べっ甲金蒔絵パール付き簪2023

「再入荷」(欠品・製作中の場合あり。在庫状況はお問い合わせください。)

8月に入り、今秋冬にお子さまの結婚式をご予定されているお客様のご来店が少しずつ増えてきました。黒留袖にお挿しになるべっ甲かんざしやプラスチック製のかんざし、また末廣や和装バッグ、クラッチバッグなどを取扱うリアル店舗をネット検索、またはお知り合いのご紹介などで弊社に辿り着かれる方が多く感じます。(2023.08.掲載商品)

 

黒留袖、結婚式などにお勧め|黒べっ甲金蒔絵パール付き簪2023

結婚式に黒留袖をお召しになりご出席される新郎新婦のお母さまにお勧めな、最もオーソドックスなかんざしとして、下記リンク先に御座いますような黒べっ甲に18Kプレートとアコヤパールを連ねたものが御座います。

お勧めする理由としては、お母様の“お立場”です。当日は新郎新婦の結婚式、披露宴にお越しくださったお客さまをお迎えする立場、いわゆるホスト側。華やかに着飾りお越しくださったお客様に対し、お迎えする側が“あまり華美になり過ぎないように”と言う意味から、黒べっ甲にアコヤパールを添えた、清楚で落ち着いた印象の黒べっ甲にアコヤ真珠をかんざしの峰に連ねた、比較的シンプルなかんざしをお勧めしております。

しかしながら近年は、金の価格高騰が著しく、またべっ甲、アコヤ、そして工賃などの価格高騰も重なり、結果的に商品価格にしわ寄せが生じ、年々価格が高騰しています。そこで少しでも価格を抑えるために、18Kプレートの代わりに金蒔絵で装飾したものが今回ご紹介する新作となります。

18Kプレートを使用したものと比べると少し輝きに違いがあるものの、純金を使用した金蒔絵ですから、パッと見は引けを取らない良い仕上がりです。あとは実際に店頭で、その違いを価格を含めて吟味していただければ幸いに思います。

黒留袖、結婚式にお勧め|黒べっ甲18Kパール付かんざし2021」2021/02掲載商品

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黒留袖用祝儀扇子2023・3種②|末廣/末広/寿恵廣|留袖、訪問着、結婚式などにお勧め

本日は黒留袖用祝儀扇子(末廣/末広/寿恵廣)の新作第二弾。末広がり、結界の意味を込め通常は閉じたまま帯の左側に挟んで身に着け、立位でご挨拶時はお手に持って使用します。

結婚式黒留袖、訪問着など礼装用のお着物やお祝い事などお勧めな、閉じたまま普段は扇がないお扇子です。(2023.08.掲載商品)

 

黒留袖用祝儀扇子2023・3種②|末廣/末広/寿恵廣|留袖、訪問着、結婚式などにお勧め

黒留袖用祝儀扇子2023・3種②|末廣/末広/寿恵廣|留袖、訪問着、結婚式などにお勧め

末廣に関しましては、古くは2012年からこちらのホームページでご紹介させて頂いております。この辺りの商品は特に流行りが無いので、10年以上前にご紹介したものでも、そのまま特にデザインを変更することなく今でも販売しているものが多く御座います。(但し、タイミングにより欠品している場合が御座いますのでご注意ください。)

上記の理由から、決して掲載頻度は多くは無いのですが、それでもネット検索をされたお客様がよくお越しになられます。実店舗で取り扱う場所が少なくなってしまいましたからね。

末廣/末広は、冠婚葬祭、人生の節目になくてはならない和装小物のひとつです。特に儀礼用は普段あまりお使いにならないかも知れませんが、礼を尽くすためにも、TPOに合わせたよいものを選びたいものです。

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白べっ甲乱菊彫りかんざし2022・3|礼装・準礼装・慶事におすすめな大振りで美しく贅沢なかんざし|日本唯一のべっ甲彫刻師・喜山作。

今年8月、9月と、べっ甲の中でも特に希少な白べっ甲に、菊や牡丹を彫刻した結婚式や様々な慶事にお勧めな礼装用のべっ甲かんざしを集中的にご紹介して参りました。本日はその中でも希少な白べっ甲を特に贅沢に使用した、やや大振りでべっ甲本来の優しい温もり感じる、見事なかんざしをご紹介させていただきます。(2022.10.掲載商品)

第一礼装の黒留袖本振袖から、準礼装(略式礼装)の色留袖振袖訪問着など。結婚式披露宴、ほか様々な慶事にお勧めです。

 

白べっ甲乱菊彫りかんざし2022・3|礼装・準礼装・慶事におすすめな大振りで美しく贅沢なかんざし|日本唯一のべっ甲彫刻師・喜山作。

今回、彫刻を手掛けてくださったのは、今や日本でたった一人となってしまった鼈甲専門の彫刻士、喜山(藤田誠)さんです。今後どれ程、これだけ上質で大きな白べっ甲の材料の確保が出来るか否か。正直、弊社でもこのクラスになると年に1,2本製作できるかどうかの逸品です。それではどうぞご覧ください。

 

白べっ甲乱菊彫りかんざし2022・1|黒留袖、色留袖、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧め、美しく贅沢な白べっ甲の礼装用かんざし。」2022/08掲載商品

 

白べっ甲乱菊二輪彫りかんざし2022・2|黒留袖、色留袖、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧め、美しく贅沢な白べっ甲の礼装用かんざし」2022/09掲載商品

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白べっ甲牡丹彫りかんざし2022・2|黒留袖、色留袖、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧め、希少な白べっ甲のかんざし。

「完売」

本日は希少な白べっ甲に豪華な牡丹の花を全面に彫刻した、大変美しい礼装用のべっ甲かんざしをご紹介させていただきます。先月ご紹介しました峰の形状が丸い輪ピンタイプで同じ牡丹を模ったかんざしがやや優しい印象に映るのに対して、本日ご紹介するバチ型はさらに牡丹の花が豪華に映えますでしょうか。

いずれも、第一礼装の黒留袖から、準礼装(略式礼装)の色留袖訪問着など。結婚式披露宴、ほか様々な慶事にお勧めです。下にリンクを貼っておきますのでお客様ご自身の目で見比べてみてください。

またちょっと贅沢ですが、装飾に金蒔絵やアコヤパールなどを使用していない彫刻のみの無垢の白べっ甲なので、TPOに応じ、あまり洒落過ぎない普段の外出着にもお挿しいただいても宜しいかと思います。(2022.09.掲載商品)

 

白べっ甲牡丹彫りかんざし2022・2|黒留袖、色留袖、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧め、希少な白べっ甲のかんざし。

 

白べっ甲牡丹彫りかんざし2022・1|黒留袖、色留袖、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧めな希少な白べっ甲のかんざし。」2022/08掲載商品

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白べっ甲乱菊彫りかんざし2022・1|黒留、色留、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧め

「再入荷」(欠品・製作中の場合あり。在庫状況はお問い合わせください。)

本日は、第一礼装の黒留袖から準礼装の色留袖訪問着などにお勧めなべっ甲かんざしをご紹介させていただきます。これからのシーズン、結婚式パーティーなど華やかな式典におすすめです。

また少々贅沢にはなりますが、べっ甲の中でも白べっ甲は、その装飾にもよりますが礼装にも普段にもお勧めできる素材になります。本日ご紹介するかんざしは乱菊の彫刻のみ。金蒔絵やアコヤパール、18Kなどの貴金属による装飾も施しておりませんので、TPOに応じあまり洒落過ぎない普段の外出着にもお挿しいただいても宜しいかと思います。(2022.08.掲載商品)

 

白べっ甲乱菊彫りかんざし2022・1|黒留袖、色留袖、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧め、美しく贅沢な白べっ甲の礼装用かんざし。

 

弊社のホームページ、ブログを以前からご覧になられている方でしたらお分かりかと思いますが、お子さまの結婚式にお母さまが黒留袖をお召しになりご参列されるときに、最もオーソドックスなべっ甲かんざしとしてお勧めしているのは、黒べっ甲にパールをあしらったシンプルかんざしになります。

 

その理由は、お母様の“お立場”にあります。当日の主賓は言わずもがな、新郎新婦のお二人。そしてそのお母さま(お父さま)は、お祝いにお越しくださったお客様方をお迎えする側、いわゆる“ホスト側”のお立場になります。

お住まいの地域や風習、お家柄、お好みなどによっても変わりますが、そうした理由から、華やかに着飾りお越しくださったお客様に対し、ホスト側が“あまり華美になり過ぎないように”と言う意味から、比較的清楚で落ち着いた印象の黒べっ甲にアコヤパールを峰に連ねた、清楚でシンプルなかんざしをお勧めしております。

 

白べっ甲はその希少性からどうしても高価になりますしね。記事の最後に黒べっ甲にパールを添えたシンプルなかんざしのリンクを貼っておきますので、ご興味のある方は合わせてご覧になってみてください。

 

白べっ甲牡丹彫りかんざし2022・1|黒留袖、色留袖、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧めな希少な白べっ甲のかんざし。」2022/08掲載商品

黒べっ甲K18アコヤパール付きかんざし2022・3種|黒留袖、結婚披露宴、各種慶事、式典、第一礼装から準礼装までおすすめ。」2022/03掲載商品

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白べっ甲牡丹彫りかんざし2022・1|黒留袖、色留袖、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧めな希少な白べっ甲のかんざし。

「完売」

本日は久し振りに希少な白べっ甲に豪華な牡丹の花を全面に彫刻した、大変美しい礼装用のべっ甲かんざしをご紹介させていただきます。第一礼装の黒留袖から、準礼装(略式礼装)の色留袖訪問着など。結婚式披露宴、ほか様々な慶事にお勧めです。

またちょっと贅沢ですが、装飾に金蒔絵やアコヤパールなどを使用していない彫刻のみの無垢の白べっ甲なので、TPOに応じ、あまり洒落過ぎない普段の外出着にもお挿しいただいても宜しいかと思います。(2022.08.掲載商品)

 

白べっ甲牡丹彫りかんざし2022|黒留袖、色留袖、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧めな希少な白べっ甲のかんざし。

希少な白べっ甲素材が若干数手に入りましたので、本日ご紹介するかんざしの他にも、今秋の結婚式シーズンに合わせていくつか新たに製作致しましたので、追々順番にご紹介してまいります。

 

黒留袖、色留袖、訪問着、結婚式など様々な慶事にお勧めな美しいべっ甲かんざし|白べっ甲乱菊麻の葉彫りかんざし2020」2020/10掲載商品

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べっ甲夫婦鶴富士山螺鈿金蒔絵かんざし2022|黒留袖、結婚式、披露宴、各種慶事、式典におすすめ。

末広がりな霊峰富士をバックに、優雅に羽ばたく夫婦鶴をかんざし全面に描いた礼装用べっ甲かんざし。結婚式などの慶事、第一礼装の黒留袖や準礼装の色留袖、訪問着などにおすすめです。また素材もべっ甲(龜)、モチーフは夫婦鶴。まさに「鶴は千年、亀は万年」が如く、大変縁起の良いかんざしです。

こちらのかんざし(シリーズ)は、大きさや形状などを少しずつ変えながら2015年から不定期では御座いますが継続して製作、ご紹介しております大変人気の御座いますかんざしのひとつです。お目に留まりましたらお早めにご来店、お問い合わせください。(2022.04.掲載商品)

 

べっ甲夫婦鶴富士山螺鈿金蒔絵かんざし2022

 

べっ甲飛鶴老松金蒔絵かんざし2022|黒留袖、結婚式にお勧めな、末広がりに羽ばたく鶴と老松を描いた礼装用べっ甲かんざし。」2022/04掲載商品

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べっ甲飛鶴老松金蒔絵かんざし2022|黒留袖、結婚式にお勧めな、末広がりに羽ばたく鶴と老松を描いた礼装用べっ甲かんざし。

本日は結婚式などの慶事、黒留袖など第一礼装から準礼装の機会、装いにお勧めなおめでたいかんざしをご紹介させていただきます。ちょうど4年前に製作、ご紹介した3種のかんざしのひとつになります。(2022.04.掲載商品)

 

べっ甲飛鶴老松金蒔絵かんざし2022|黒留袖、結婚式にお勧めな、末広がりに羽ばたく鶴と老松を描いた礼装用べっ甲かんざし。

かんざしの表面いっぱいに、末広がりに羽を広げて飛ぶ鶴。その優雅さを24金を使用した高蒔絵で贅沢に描いています。4年前のかんざしに比べ、若干大きく、厚みも増した作りになっています。

 

べっ甲飛鶴老松金蒔絵かんざし2018・3種|黒留袖、結婚式にお勧め」2018/08掲載商品

 

【鶴と亀に関する様々な言い伝え、俗信】

鶴は千年」、「長寿を象徴する吉祥の鳥」。

」には古来より吉兆に関連した様々な言い伝え、俗信が御座います。

夫婦仲が大変よく一生を連れ添うことから「夫婦鶴(めおとづる)」、「仲良きことの象徴」。
鳴き声が共鳴して遠方まで届くことから「天に届く(天上界に通ずる鳥)」。
鳥類で唯一、ヒマラヤ山脈を飛び越せる能力があることから霊鳥とさたり、
日本各地にも「鶴が降りると降りたところに慶事のある知らせ」、
鶴が舞ってきたときは縁起がよい」などと一般民衆の間でも「めでたい鳥」として尊ばれ、「千羽鶴」も「鶴は千年」の言い伝えからきている習慣とも言われています。

」にも「亀は万年」をはじめ、様々な良き言い伝え、俗信が御座います。

浦島太郎の話では龍宮城の使いとされていますが、古い中国では仙人が住む不老長寿の地として信じられた逢莱山の使いとされ、「長寿を象徴する吉祥の動物」とされ、大変めでたい生きものとされています。
また、甲羅の六角形は吉兆を表す図形ともされ、インドやギリシャでは、亀はその硬い甲羅を持つことから、世界を支えているという伝説があり、不動のものの象徴ともされているようです。

 

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