茨布べっ甲製の櫛と笄|普段のキモノにお勧めな古典的なかんざし
本日は茨布べっ甲製の櫛(くし)と笄(こうがい)のご紹介です。先日ご紹介させていただいた絢爛豪華な櫛とは異なり、茨布べっ甲ですので、小紋や紬、普段の外出着などにお勧めなかんざしになります。(2025.01.掲載商品)
「べっ甲牡丹菊螺鈿金蒔絵櫛|日本髪用の絢爛豪華で希少な櫛|良生作」2025/01掲載商品
本日は茨布べっ甲製の櫛(くし)と笄(こうがい)のご紹介です。先日ご紹介させていただいた絢爛豪華な櫛とは異なり、茨布べっ甲ですので、小紋や紬、普段の外出着などにお勧めなかんざしになります。(2025.01.掲載商品)
「べっ甲牡丹菊螺鈿金蒔絵櫛|日本髪用の絢爛豪華で希少な櫛|良生作」2025/01掲載商品
今年初めてご紹介する商品は、日本髪用の重厚感の御座います大振りなべっ甲櫛に、絢爛豪華に輝く牡丹と菊を螺鈿金蒔絵にて描いた大変贅沢な櫛になります。もうこのクラスの櫛を製作することは非常に難しいことでしょう。(2025.01.掲載商品)
こちらは櫛単品になりますが、ほかに2種、同様の櫛と平打ちのセットも御座います。普段は店頭にお出ししておりませんので、ご興味のある方はご来店時に店頭スタッフまでお申し付けください。(ご参考までにこちらに小さなお写真が1点掲載されています→「【贅を尽くした、昔の髪飾り、帯留】その4 簪(かんざし)のルーツ。」(2012/10掲載))
「完売」
本日は螺鈿金蒔絵で峰全面に吉祥文様の青海波を描いた見事なべっ甲かんざしと櫛をご紹介させていただきます。光の当たる角度により螺鈿が七色に美しく輝き、青海波の文様が浮かび上がります。
これだけ細かな螺鈿を、櫛、かんざしの大きな盤面から側面に至るまで、きれいに角度と色合わせをしながら一片一片配していく技術は、正に日本の職人技。気の遠くなるような時間と労力(技)が込められた逸品です。(2023.10.掲載商品)
吉祥文様の青海波(せいがいは/せいかいは)は、扇の形を三重に連ねた形状は波を表しています。海原に無限に繰り返される、寄せては返す波は、永遠の象徴。未来永劫へと続く平安になぞらえた吉祥文様です。
ダイナミックな造形と海神(かいじん)の威信は武家にも好まれ、家紋としても多く描かれています。遠い昔、シルクロードを経て飛鳥時代から平安時代にかけて日本に伝わったとされています。(~おでかけ着物歳時記/秋月洋子著参照)
「完売」
本日は近年ではほとんど新たに製作されることのなくなった希少な総白べっ甲製の贅沢な櫛をご紹介させていただきます。本サイトでは櫛自体のご紹介も稀ですが、すべて白べっ甲で製作したものは、調べてみたら2014年の8月以来でしたね。本当に希少なものとなってしまいました。(2023.09.掲載商品)
材料に白べっ甲を用いたの商品をご紹介するときによくお話しさせて頂くことですが、‟白べっ甲”は、べっ甲の中でもその優しく美しい透過性と希少性から比較的高価になってしまう反面、かんざしの場合、装飾(彫刻や形状などの意匠)により、第一礼装の黒留袖、本振袖、準礼装の色留袖、訪問着から小紋、紬など普段の外出着まで幅広いシーンでお挿しいただけます。
本日ご紹介する櫛の場合も、金蒔絵や彫刻などの華やかな装飾は施されておりませんが、準礼装から普段の外出着まで幅広くお挿し頂けます。
本日は一昨日に引き続き、装飾に希少な珊瑚を用いた古典的なかんざし、櫛(くし)と笄(こうがい)をご紹介させていただきます。櫛は今でも時折目にすることが出来ますが、本日の櫛は“歯”の多い日本髪用の櫛ではなく、現代の洋髪用にアレンジされたものになります。また笄はまず読めないし、何のことやらお分かりにならない方も多いのではないでしょうか。(2021.01.掲載商品)
様々な種類(形状)のかんざしがある中で、この笄は少しユニークな生い立ちがあります。江戸時代、元々は髷(まげ)を結っていた時代の髪結いの“道具”でした。それが時代の流れの中で次第に装飾性を待たせながら進化、そして晴れてかんざしの仲間入りになったものだからです。
笄には、本日ご紹介する一本棒になったものや、中ほどが鞘(さや)のようになっていて二つに分かれるものがあります。髷を結う日本髪の場合はお揃いの櫛と一緒に挿しますが、現代の洋髪でしたら単品でお挿しいただいても宜しいかと思います。
ちなみに、現在最もポピュラーな三味線の“バチ”のような形をした、所謂(いわゆる)二本足の“バチ型かんざし”は、近年、明治以降に日本人の髪型の西洋化に伴い、西洋のデザインをベースに形作られたものになります。
「黒べっ甲珊瑚18Kかんざし2021・2種|成人式、振袖、未婚、既婚女性の訪問着など準礼装の装いにおすすめ。」2021/01掲載商品
「大変見事なべっ甲螺鈿金蒔絵の櫛|雪輪に梅、菊、蘭文様。今日、殆ど制作されなくなった鼈甲櫛。」2018/10掲載商品
「べっ甲螺鈿金蒔絵櫛と櫛止め」2017/04掲載商品 【完売】
(※櫛止め店頭販売のみ。在庫状況はお問い合わせください。)
黒留袖、留袖、訪問着、附下、結婚式、披露宴、パーティー、成人式、振袖、七五三、各種式典におすすめな、お求めやすいかんざし、髪飾りも豊富に取り揃えております。どうぞお気軽に店頭でご覧ください。(2020.09.撮影、掲載商品)
※ネット販売はしておりません。商品構成は日々変動しておりますので、商品画像はイメージとしてご覧ください。
ここのところ、べっ甲製の洋装アクセサリーの御紹介が続きましたので、本日は逆に準古典的なかんざし(髪飾り)の一種、べっ甲の櫛をご紹介させて頂きます。
近年、日本人女性の髪型の変化に伴い、梳かし櫛は別として、かんざし、髪飾りとしての櫛の制作はめっきり減りました。オーダー品でもない限りは、ほぼ新たな制作は無くなってしまったように思います。
櫛の足の形状にも、櫛自体の形状や大きさなどによりいくつか種類があり、その時代時代により変貌してきました。真っ直ぐにストレートに伸びた歯(アメブロ→)、中ほどで波を打たせた歯(アメブロ→)等々。
本日ご紹介するような、足の中ほどに割歯(わりば/髪留めのために途中を二股に割いてある)の入ったものは、その中でも比較的現代的なものになります。
そんなある意味、レアなべっ甲製の櫛をお探しの方は、どうぞお気軽にご来店、お問い合わせください。なお、シンプルなものから手の込んだデザインものまで常時十数種類程度は取り揃えておりますが、品揃えの内容は日々変化しております。
ご遠方からお越しの際は、事前に在庫状況(内容)をお問い合わせの上、お越し下さることをお勧めいたします。それではどうぞご覧ください。(2018.10.掲載商品)
「完売」
もう随分前になりますが、江戸時代から継承されてきた日本の伝統工芸「芝山(象嵌)」が、ついに失われてしまったと言うお話しをしたことがありました。まだ十数年前までは、芝山の装飾が施されたべっ甲かんざしや帯留など、少々高価ではありましたが制作、入手することが出来ました。しかしながら今日では、滅多に目にすることは無くなりました。(2017.09.掲載商品)
芝山(象嵌/漆器)の歴史は古く、江戸時代後期(1775年ごろ)、現在の千葉県、成田空港の近くに位置する芝山村で大野木専蔵という人物が芝山象嵌を作り始めたのがきっかけと言われています。後に大野木専蔵は芝山専蔵と改名し江戸(東京)へと出ると、芝山象嵌を広めたとされています。
漆を使用した研ぎ出しの手法を用いず、べっ甲に貝や金属で制作したパーツを寸分の隙間もなくべっ甲に埋め込む芝山(象嵌)。本日ご紹介するような櫛やかんざし、帯留などの比較的小さく繊細な和装小物類を手掛けられていた最後の芝山師は、今から7,8年程前に他界され、残念ながら後継者もなく絶えてしまったと聞きます。
現在では、この芝山象嵌の流れを汲む、横浜芝山漆器(家具や置物など比較的大きなものが主)の芝山師がお二人ご存命で、齢80歳を超えながら今でも、江戸時代から続くこの素晴らしい日本の伝統工芸の技を後世に伝えるべく後継者の育成にご尽力されているようです。
▼「Google Arts & Culture」芝山象嵌
「完売」
昨日ご紹介しました古典的なかんざしの一つ「平打ち」の記事が、思いのほか好評の様でしたので、本日も引き続き、今ではほとんど制作もされなくなった日本髪用の櫛をご紹介させて頂きます。
制作されなくなったと言え、今でも決して作れない訳ではないと思うのですが。やはり需要と供給の問題で、お挿しになる方、お求めになる方が少なくなるにつれ、べっ甲製の櫛を専門に制作していた腕利きのべっ甲職人も今ではほぼ絶えてしまいました。(2017.03.掲載商品)