べっ甲螺鈿金蒔絵櫛と櫛止め
「完売」
昨日ご紹介しました古典的なかんざしの一つ「平打ち」の記事が、思いのほか好評の様でしたので、本日も引き続き、今ではほとんど制作もされなくなった日本髪用の櫛をご紹介させて頂きます。
制作されなくなったと言え、今でも決して作れない訳ではないと思うのですが。やはり需要と供給の問題で、お挿しになる方、お求めになる方が少なくなるにつれ、べっ甲製の櫛を専門に制作していた腕利きのべっ甲職人も今ではほぼ絶えてしまいました。(2017.03.掲載商品)
▼「【贅を尽くした、昔の髪飾り、帯留】その4 簪(かんざし)のルーツ。」ブログ2012年10月20日号
螺鈿は、ご覧になる角度や光の当たり具合により、まぶしいくらいの輝きを発したり、またその逆にほとんど光を発せず金蒔絵と下絵の朱色のみが姿を現したりします。
これは螺鈿金蒔絵職人が、貝一片一片の色合い、またその置く角度などを緻密に計算して制作した賜物です。髪に挿したときに一番美しい姿、輝きを見せます。
べっ甲牡丹文様螺鈿金蒔絵櫛【hpkbf170330-1】¥286,000+税【完売】2018.02.追記
(螺鈿金蒔絵:光山、大きさ:約縦58㎜、横108㎜)
▼【ブログ】ご紹介ページ
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20170330.html
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そして、櫛の需要と共に今ではほとんど店頭で見掛けることの無くなってしまった、櫛の補助金具「櫛止め」(¥1,500+税/各)も、かなめ屋では取り扱っております。(※店頭販売のみ。在庫状況はお問い合わせください。)
・櫛止め¥1,500+税/各
※店頭販売のみ。ネット販売はしておりません。在庫状況はお問い合わせください。
どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。
「鶴は千年、亀は万年」古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲。
一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様、ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。
※1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に日本が批准し、それ以降、べっ甲材料の輸入量は段階的に減っていきました。そして、日本が開催国となった第8回(1992年)締約国会議(加盟国で2,3年に一度開催される会議)が開催された年をもって、それ以降現在に至るまでべっ甲材料の輸入が停止されています。現在制作されているべっ甲製品は、その年以前に輸入した材料を少しずつ大切に使用しながら制作されています。
※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
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