青色金蒔絵が美しい、べっ甲更紗勾玉文様青色金蒔絵かんざし2020|銀座かなめ屋創業80周年記念礼装簪《再》|アコヤパール、ダイヤ付き。
先日弊社の創業80周年記念の特別な白べっ甲のかんざしを再掲載させていただきましたが、本日はもうひとつ、同じく周年記念時に製作したかんざしをご紹介させていただきます。
こちらのかんざしも弊社のWEBサイトのTOPページや、かんざしのカテゴリーアイコン、さらにお知らせ投稿のイメージ画像などにも採用している特別なかんざしです。(2020.08.掲載商品)
2014年3月から2015年2月に掛けて、弊社の創業80周年を記念して製作した10種の記念かんざしの内のひとつ。その中でも創業時から今日に至るまで使用している、弊社創業者がデザインした包装紙に描かれた更紗勾玉の図を元に製作した、特に思い入れのあるかんざしのひとつです。
2014年、当時掲載したものはすべて完売しておりますので、現在店頭に御座います追加製作分のかんざしを新たに撮影いたしましたので、改めてご紹介させていただきます。
「べっ甲更紗勾玉文様青色金蒔絵かんざし|銀座かなめ屋創業80周年記念かんざし」2014/07掲載商品
「白べっ甲更紗勾玉彫りかんざし2020|留袖、訪問着から普段の装いまでお勧め。銀座かなめ屋創業80周年記念、黒革の手帖2017使用簪。」2020/08掲載商品
角度により微妙に変化する、深みのある鮮やかな青色。そこに無数にちりばめた金(24K)が満天の星空をも彷彿させます。
蒔絵を依頼した加賀蒔絵師のSion(紫音)さん曰く、蒔絵でこの色を出すことが非常に難しく、本漆に純金と特殊な顔料を混ぜて、何度も試行錯誤を繰り返しながらやっと生み出された色だそうです。確かに青色の金蒔絵は、私もこのかんざし以外見たことがありませんからね。
銀座かなめ屋80周年を記念して、0.01Cと小粒では御座いますが、18K製のシャトン(枠/台座)に抱かれながら8個のダイヤモンドが散りばめられています。右足に青緑色に映る丸く光るものは螺鈿です。光の当たる角度により、キラキラと輝きます。
かなめ屋の包装紙のモチーフとなっているのは、初代創業者の祖父が「古代更紗(こだいさらさ)」が好きだったこと、そして古代より神宝とされている三種の神器の一つ(八咫鏡(やたのかがみ)草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま))でもあり、古代日本においての装身具のひとつでもある「勾玉(まがたま)」。
それを元に、直筆にてデザインされたもです。現代に至るまで、一部細部はその都度修正されて来ましたが、全体のデザインは今でも当時のままです。因みに、この包装紙をご覧頂ければお分かりの通り、「青色」、「金色」、そして「白色」は、今でもかなめ屋のテーマカラーとなっています。
・べっ甲更紗勾玉文様青色金蒔絵かんざし【hpkbf200827-1】¥277,200(¥252,000+税)
(蒔絵:Sion(紫音)/アコヤパール:5.5㎜/D:0.01CT/K18×8石)
(かんざし本体:約縦155㎜、横57㎜)
【銀座かなめ屋80周年記念かんざし全10種まとめ】(外部サイト・アメブロへ)↓
今、日本だけではなく多くの国々ではコロナ禍により経済が鈍化、またはほぼ停止に追い込まれています。そして多くの産業、企業、そして従事する人々も、コロナウイルスだけではなく、そうした経済封鎖により大きな苦しみを被っています。
こと和装業界、和装小物業界もご多分に漏れず、大変厳しい状況が続いています。業態を縮小、また廃業する企業(メーカー、問屋、小売店)も現に出始めています。
またさらに深刻なことは、“和”に携わるモノづくりの職人たちにも影響が出始めているということです。確かな素晴らしい技術を持ちながらも、もともと高齢者や零細で細々と続けてきたところなどは、このコロナ禍で気持ちが塞ぎ、手が動かなくなり、この機に廃業を考え出しているところもあると聞きます。
以前お話ししましたが、職人の一番の苦しみは“手を止める”ことです。そして一度“手を止めて”しまうと、その技術も途端に曇りだします。
ただでさえ数少ない、そうした高度な専門技術を持たれた職人が一人、また一人と廃業していまうと、最悪、その伝統産業自体が立ち行かなくなってしまう恐れがあります。
“和”、そして“伝統工芸”に携わる小売専門店として、大変微力ながらこれからもモノづくりの灯を絶やさず、そして立ち止まらず、そうした素晴らしい伝統技術を有する企業、そして職人の力をお借りしながら、少しでも良いものを製作し続けていけるよう、今後も粛々と漸進(ぜんしん)してまいります。
どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。
「鶴は千年、亀は万年」古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲。
一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様、ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。
※1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に日本が批准し、それ以降、べっ甲材料の輸入量は段階的に減っていきました。そして、日本が開催国となった第8回(1992年)締約国会議(加盟国で2,3年に一度開催される会議)が開催された年をもって、それ以降現在に至るまでべっ甲材料の輸入が停止されています。現在制作されているべっ甲製品は、その年以前に輸入した材料を少しずつ大切に使用しながら制作されています。
※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
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