べっ甲仁和寺金蒔絵かんざし|雅な世界遺産総本山仁和寺の図。
蒔絵のかんざしと一言で言っても、礼装用から普段使いのものまで、その描かれた意匠や簪の形状によって様々です。また先日ご紹介させて頂いたモダンなデザインのものから本日ご紹介するような古典的な図柄に重厚で厳かなものまであります。お合わせになるお着物や機会(TPO)もその意匠に合ったものをお選び頂くとお着物の格(雰囲気)もさらに高まることと思います。
さて本日は、ご覧の通り「世界遺産・総本山仁和寺」(1994年世界文化遺産登録)を、かんざしの峰、板面全体に描いた大変贅沢な逸品です。留袖や古典調の図柄の訪問着などにお勧めです。実はこのかんざし、2014年に一度ご紹介させて頂いたものですが、今回改めて撮りなおしてご紹介させて頂きます。
それではほんの一瞬では御座いますが、優美な京の旅路へ…。(2018.02.掲載商品)
仁和寺(にんなじ)は光孝天皇の勅願で仁和2年(886年)に建て始められたが、同天皇は寺の完成を見ずに翌年崩御した。遺志を引き継いだ宇多天皇によって、仁和4年(888年)に落成し、「西山御願寺」と称されたが、やがて年号をとって仁和寺と号した。
また、京都府京都市右京区御室にある真言宗御室派総本山の寺院。山号を大内山と称する。本尊は阿弥陀如来、開基は宇多天皇。「古都京都の文化財」として、世界遺産に登録されている。 皇室とゆかりの深い寺で、出家後の宇多法皇が住したことから、「御室御所」と称された。(Wikipediaより)
この重厚な蒔絵に見合うよう、べっ甲の厚みもとても贅沢な厚みを持たせて制作しています。板面全体を覆う豪華な金蒔絵(金/24K)と、ところどころに色鮮やかな光を発する螺鈿。またべっ甲の側面を斜に仕上げ、さらにその側面までにも贅沢に蒔絵を施してあります。かんざしをお挿しになられたときに、このひと手間が(ひと手間と言っても大変贅沢で大変な手間ですが)周りに映る印象がより一層華やかに映ります。
加賀の名蒔絵師の清瀬一光氏の匠の技が光ります。
このかんざしには仕掛けがあります。下のお写真のように、黒べっ甲の一部をくり抜き、そこにとても難度の高いべっ甲特有の膠(にかわ)質の性質を用いた芋継ぎ技法で、白べっ甲をはめ込んであります。そうすることで、この部分だけ表の蒔絵がほんの少し明るく映ります。見えないところの贅沢とも言えましょうか。
・べっ甲仁和寺の図金蒔絵かんざし【hpkbf180205-1】¥650,000+税
(蒔絵:清瀬一光/大きさ:約縦146㎜/横92㎜)
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※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
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