お問い合わせはこちら

べっ甲象牙金蒔絵玉かんざし|夫婦鶴、六瓢息災|玉簪を粋に挿す上で気を付けること。+簪豆知識。

11IMG_8744_1.JPG

 

今まで様々な種類のべっ甲製の玉かんざしをご紹介して参りました。珊瑚や象牙、翡翠、また様々な天然石の玉をべっ甲の耳かきと足で上下に挟んだかんざしです。玉かんざし自体は、基本的に正装ではなく洒落もの、小紋や紬など普段のお着物にお勧めなかんざしになります。

 

ただし、芸者(玄人)、花柳界では第一礼装の黒留袖に、夏は翡翠玉、それ以外は珊瑚玉を用いた玉かんざしを白べっ甲の櫛銀製の前挿しなどとともに正装として挿します。

 

ですから、一般の方(素人)が留袖や準礼装のお着物で、正式な場(正装用)に無暗に玉かんざしをお挿しになると、少しおかしなことになりかねません。あくまで、玉かんざし自体は普段使いの洒落もののかんざしになりますのでご注意を。

 

しかしながら、先週の菊の透かし彫りの茨布べっ甲かんざしをご紹介した時にお話しのように、用いられた玉の種類や装飾などにより、TPOにもよりますが、小紋や紬だけではなく、ちょっとした準礼装の装いにもお挿し頂ける玉かんざしも御座います。

 

本日ご紹介致します玉かんざしも、そうした種類のひとつです。(2018.01.掲載商品)

 

今までにご紹介しました同様の象牙玉に蒔絵を施したべっ甲製の玉かんざしは、そのほとんどが現在【完売】しております。前にもお話ししたように、この象牙に蒔絵を施すことは非常に難しく、弊社でお願いしておりました蒔絵の下処理をして下さっていた最後の職人が廃業されてしまい、しばらくの間、新たな物作りが出来ずにいました。

 

そんな中、加賀の名蒔絵師、高田光貴氏とのご縁を境に、氏の素晴らしい伝統工芸の技のお陰で再開することが出来るようになりました。

日本の素晴らしい伝統技術を持たれた職人が、次第に現場を離れ廃業していき、その技を後世に伝えることなく絶えてしまうことを目にする機会が多くなる近年において、本当に有り難いことです。

 

13IMG_8767.JPG

 

14IMG_8768_1.JPG

 

16IMG_8753.JPG

 

金色銀色夫婦鶴、その背景には亀甲をモチーフとした柄が描かれた、とても目出度い縁起物の図が描かれています。

 

17IMG_8759.JPG

 

18IMG_8756_1.JPG

 

19IMG_8761.JPG

 

21IMG_8745.JPG

 

30IMG_8770.JPG

 

31IMG_8771.JPG

 

32IMG_8763.JPG

 

33IMG_8764.JPG

 

34IMG_8748.JPG

・べっ甲象牙金銀夫婦鶴亀甲金蒔絵玉かんざし【hpkbc180123-1】¥98,000+税 【再入荷】2020.03.

(べっ甲/象牙/長さ:約170㎜、象牙玉直径:約20㎜)
(蒔絵:高田光貴)

 

 

には古来より吉兆に関連した様々な言い伝え、俗信が御座います。
鶴は千年」、「長寿を象徴する吉祥の鳥」。夫婦仲が大変よく一生を連れ添うことから「夫婦鶴(めおとづる)」、「仲良きことの象徴」。鳴き声が共鳴して遠方まで届くことから「天に届く(天上界に通ずる鳥)」。鳥類で唯一、ヒマラヤ山脈を飛び越せる能力があることから霊鳥とさたり、また日本各地にも「鶴が降りると降りたところに慶事のある知らせ」、「鶴が舞ってきたときは縁起がよい」などと一般民衆の間でも「めでたい鳥」として尊ばれています。また、「千羽鶴」も「鶴は千年」の言い伝えからきている習慣とも言われています。

にも鶴同様、「亀は万年」の言葉通り、様々な良き言い伝え、俗信が御座います。
浦島太郎の話では龍宮城の使いとされていますが、古い中国では仙人が住む不老長寿の地として信じられた逢莱山の使いとされ、「長寿を象徴する吉祥の動物」とされ、大変めでたい生きものとされています。また、甲羅の六角形は吉兆を表す図形ともされています。さらに、インドやギリシャでは、亀はその硬い甲羅を持つことから、世界を支えているという伝説があり、不動のものの象徴ともされているようです。

 

 

51IMG_8778.JPG

 

52IMG_8780.JPG

 

53IMG_8782.JPG

 

54IMG_8783.JPG

 

様々な色合い、技法により描かれた六つの瓢箪。緑色も茶褐色、落ち着いた朱色の瓢箪も、それぞれ本漆と純金(24K)を用いた金蒔絵で描かれています。

 

 

瓢箪(ひょうたん)には「魔除け」、「厄除け」(邪気などを吸い取る)、「子孫繁栄」(種子が多い)、「商売繁盛」(瓢箪のつるが絡み付く)などなど、縁起を担いだ意味が沢山あります。そしてまた、六つの瓢箪で、「六瓢(無病/むびょう)息災」、と「健康長寿」の意味にもなります。

そんなおめでたいモチーフを、「鶴は千年、亀は万年」などと古来より縁起物として親しまれている亀(べっ甲)と組み合わせた縁起物のかんざしです。

 

 

56IMG_8772.JPG

 

59IMG_8774.JPG

 

60IMG_8775.JPG

 

65IMG_8786.JPG

 

67IMG_8788.JPG

 

69IMG_8773.JPG

・べっ甲象牙金銀夫婦鶴亀甲金蒔絵玉かんざし【hpkbc180123-1】¥98,000+税
(べっ甲/象牙/長さ:約170㎜、象牙玉直径:約20㎜)
(蒔絵:高田光貴)

 

▼【ブログ】ご紹介ページ

https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20180123.html

 

他にも数種類制作致しましたので、順次ご紹介させて頂きます。お近くの方はどうぞ店頭でご覧ください。

↓↓↓

70IMG_8833★.JPG

71IMG_8828.JPG

どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。

 

▼【白べっ甲かんざし】まとめ(留袖・訪問着・小紋などにおすすめ)

o0800060014126616034.jpgo0800060014105244078_20180220.jpg

o0800060014089801313.jpgo0600045013892485728.jpg

 

 

▼【べっ甲かんざし・蒔絵/螺鈿】まとめ

o0800060014043186181_20180220.jpgo0600045013510832011_20180220.jpg

 

▼【黒べっ甲かんざし・真珠使い】まとめ(留袖・訪問着におすすめ

o0800060014041046736_20180220.jpgo0600045013254529819_20180220.jpg

 

鶴は千年、亀は万年古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲

一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。

 

※1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に日本が批准し、それ以降、べっ甲材料の輸入量は段階的に減っていきました。そして、日本が開催国となった第8回(1992年)締約国会議(加盟国で2,3年に一度開催される会議)が開催された年をもって、それ以降現在に至るまでべっ甲材料の輸入が停止されています。現在制作されているべっ甲製品は、その年以前に輸入した材料を少しずつ大切に使用しながら制作されています。

 

※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。

 

▼銀座かなめ屋の各ウェブサービスも合わせてご覧ください。

 

銀座かなめ屋・三代目のブログ
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/

銀座かなめ屋・フェイスブックページ
https://www.facebook.com/ginzakanameya/

銀座かなめ屋・三代目のツイッター
https://twitter.com/kanameya_3daime

 

かなめ屋お問い合わせフォーム

Page Top