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蒼翠色に美しく輝く螺鈿かんざし2024①|木製流水のきらめき簪

本日は大変希少な青貝(夜光貝)をかんざしの全面にふんだんに散りばめた、美しく、そして幻想的なかんざしをご紹介させていただきます。螺鈿は光の当たる角度やご覧になる角度により蒼、翠、紫と色合いを変化させながら、涼やかで美しい蒼翠色の輝きを発します。(2024.05.掲載商品)

 

蒼翠色に美しく輝く螺鈿かんざし2024①|木製流水のきらめき簪

七色に輝く縁起物の鱗文様が素敵な、べっ甲螺鈿かんざし2021|希少な姫鮑を贅沢に使用|普段のキモノから準礼装の装いまでお勧め。」2021/08掲載商品

 

以前、べっ甲に美しい螺鈿を散りばめた、蒔絵師永真氏のかんざしを幾つかご紹介して参りましたが、程なくほぼすべてが完売。すぐに追加製作をしようと思い、黒べっ甲のかんざしの製作を幾つか取引先に依頼したところ、最近は上質な黒べっ甲材料の流通が不安定で、いつ手当てができるか分からないとの返答でした。

近年、べっ甲材料の中でも特に希少な白べっ甲の材料確保は難しくなってきていたのですが、今度は価格は高騰傾向にありながらも比較的普通に流通していた黒べっ甲まで、特に上質なものを中心に流通が不安定になってきました。そしてそうこうしている内に、例の騒動が始まり、弊社としてもモノ作りを一旦中断せざる負えなくなってしまいました。

 

暫くして永真さんに事情を説明したところ、氏の創作活動は幅広く、洋装の装身具から高級筆記具や腕時計、メガネフレームなどへの螺鈿蒔絵や、また用いる素材もべっ甲のほか木台や樹脂、貴金属まで手掛けていらっしゃることを知りました。

さらに随分前から木製の生地作りも独自に研究、編み出し製作されていたそうで、20年ほど前に製作した木製の漆かんざしは、今でも当時のまま変わらず美しいフォルムを留めているそうです。

ピンチはチャンス。早速、永真さんへ木製の螺鈿装飾を施したかんざしの製作を依頼、そして完成したものが、本日ご紹介するかんざしです。

今までべっ甲製品にご興味を持たれながらも、ワシントン条約により歯痒くも販売をお断りしてきた海外の方の目にも、きちんと製作工程などを言語化して説明ができれば、きっと日本のかけがえのない伝統工芸の技、手仕事による素晴らしいモノ作りに、さらにご興味を持っていただけることでしょう。今年創業90周年の折り、新たなモノづくりへの挑戦のひとつとなりますでしょうか。

 

本記事の最後に、今までご紹介して参りました永真さんの素晴らしい作品をご紹介したリンクをまとめてありますので、ぜひ合わせてご覧になってみてください。

 

蒼翠色に美しく輝く螺鈿かんざし2024①|木製流水のきらめき簪 蒼翠色に美しく輝く螺鈿かんざし2024①|木製流水のきらめき簪

通常の螺鈿はご存じのように、主として細かく正方形に切り分けたものを使用しますが、こちらのかんざしには、“水”をイメージして敢えて長めの長方形にカットして使用しています。さらに現在では蒔絵師でも入手が困難な良質な青貝(夜光貝)を、かんざしの全面にこんなにも贅沢に使用しています。

ところどころに散りばめられた6つの乳白色の装飾も貝。水しぶきに日の光が反射し、きらきらと煌めき、幻想的な水の流れを表現しています。

 

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・流水きらめき螺鈿かんざし【hpkmc240510-1】¥168,300(¥153,000+税)

(生地(麻布きせ有)/螺鈿蒔絵:永真/大きさ:約縦121㎜、横71㎜、厚み5.0㎜)

 

 

▼木製かんざし

きらめきのかんざし2015|楓漆塗きらめき螺鈿銀蒔絵かんざし。」2015/07掲載商品

楓漆塗雪月花月兎螺鈿金蒔絵かんざし2015」2015/03掲載商品

 

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・流水きらめき螺鈿かんざし【hpkmc240510-2】¥121,000(¥110,000+税)

(生地/螺鈿蒔絵:永真/大きさ:約縦121㎜、横50㎜、厚み4.5㎜)

 

【木製漆かんざし】

使用する木材はマツ科トウヒ属の常緑の針葉樹、スプルース材。木目がまっすぐで細かく(糸柾目)、耐水性や弾力性に優れることから、良質なものはピアノの響材やギター、ヴァイオリンなど高級弦楽器の表板にも使用されている。日本では古くからまな板や桶など水回り製品に多く使われてきた。

生地作りは、湾曲したかんざしの形状に合わせて成形した型を用いて、木目を縦横に違えながら多くの楽器メーカーが使用するタイトボンドで一枚ずつ締め込み圧着。乾燥後にまた一層、また一層と張り合わせていき、かんざしの場合は通常五枚の板を締め込み圧着して製作します(積層造り)。

次に螺鈿や金蒔絵を施す前の下処理として、成型された生地に蒔き地を施します。漆100%を塗った表面に炭粉を蒔き、充分に漆を吸わせ乾燥させた後に再び漆を塗る。この工程を3,4回行い、相当硬く丈夫な下地に仕上げます。

その後、さらに漆で下塗り中塗りをそれぞれ2,3回施し、そしてやっとべっ甲に施すのと同様の工程で、螺鈿や金蒔絵で装飾して仕上げます。まさに作り手の洗練された技術、そして大変な手間と時間を掛けて製作されています。

大きな板面の場合はさらに強度を増すため、下地処理を施す前に高級漆器などに用いる麻布を漆で貼る麻布きせを施します。

耐久性に関しては、上記の製作工程、また蒔絵や螺鈿には国産100%の漆を使用していることからも、一般の漆器類と比べてもかなりの強度があります。余ほどの力が加わらない限り破損することは御座いませんが、べっ甲とは異なり継いで直すことは原則できません。

【普段のお手入れ】

日常の髪飾りとしてのご使用には何ら問題は御座いませんが、一般的に漆は直射日光を嫌いますので、強い日の光の当たる場所や乾燥した場所への長期間に渡る放置はお避け下さい。使用後はべっ甲と同様に、メガネ拭きのような柔らかい布で優しく髪の油や整髪料を拭い、桐箱に入れ適度な湿度のある箪笥などにお仕舞いになることをおすすめします。この辺りもべっ甲製品のお取り扱いとほぼ同様になります。

 

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◆以下ご参考までにご覧ください。

七色に輝く美しいべっ甲七宝螺鈿金蒔絵かんざし2020・⑤|世界で唯一無二、螺鈿職人の技が光る、押し貝技法による螺鈿装飾(青貝/マダカ鮑)。」2020/08掲載商品 【完売】

 

蒼翠色に輝く縁起物の七宝文様が美しい、べっ甲螺鈿かんざし2020・③|希少な青貝(マダカ鮑)を贅沢に使用|普段のキモノから準礼装の装いまでお勧め。」2020/07掲載商品 【完売】

 

蒼翠色に輝く縁起物の鱗文様が美しい、べっ甲螺鈿かんざし2020・②|希少な青貝(夜光貝)を贅沢に使用|普段のキモノから準礼装の装いまでお勧め。」2020/07掲載商品 【完売】

 

蒼翠色に輝く、涼しげで美しいべっ甲螺鈿かんざし2020・①|星に願いを、天の川、七夕|希少な青貝を贅沢に使用|普段から準礼装のキモノまでお勧め。」2020/07掲載商品 【完売】

 

美しく色合いを変化しながら輝くべっ甲螺鈿蒔絵かんざし2019・3種|普段のキモノにお勧め贅沢な簪」2019/02掲載商品 【完売】

 

どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。

 

▼【白べっ甲かんざし】まとめ(留袖・訪問着・小紋などにおすすめ)

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▼【べっ甲かんざし・蒔絵/螺鈿】まとめ

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▼【黒べっ甲かんざし・真珠使い】まとめ(留袖・訪問着におすすめ

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鶴は千年、亀は万年古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲

一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。

 

※1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に日本が批准し、それ以降、べっ甲材料の輸入量は段階的に減っていきました。そして、日本が開催国となった第8回(1992年)締約国会議(加盟国で2,3年に一度開催される会議)が開催された年をもって、それ以降現在に至るまでべっ甲材料の輸入が停止されています。現在制作されているべっ甲製品は、その年以前に輸入した材料を少しずつ大切に使用しながら制作されています。

 

※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。

 

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