蒼翠色に輝く縁起物の鱗文様が美しい、べっ甲螺鈿かんざし2020・②|希少な青貝(夜光貝)を贅沢に使用|普段のキモノから準礼装の装いまでお勧め。
「完売」
本日は縁起物の鱗文様を、大変希少で上質な青貝(夜光貝)を贅沢に用いて装飾した、大変美しいべっ甲螺鈿かんざしをご紹介させていただきます。普段の外出着から準礼装の装いまでおすすめなかんざしです。(2020.07.掲載商品)
鱗文様の鱗には“さかなへん”が付いているので、魚の鱗という意味もありますが、こと文様に関しては龍や蛇などの鱗を指しています。古い鱗を落とす(脱皮する)と同時に、身に付いた厄も一緒に払い落とし、そしてまた再生することから、厄除けや魔除け、悪霊退散、そして再生の意味が込められています。
「蒼翠色に輝く、涼しげで美しいべっ甲螺鈿かんざし2020|星に願いを、天の川、七夕|希少な青貝を贅沢に使用|普段から準礼装のキモノまでお勧め。」2020/07掲載商品
「シンプルで軽い利休バッグ2020・八寸/九寸|魔除け厄除けの縁起物の総鱗文様の準礼装にお勧めな和装バッグ。」2020/02掲載商品
「黒留袖、結婚式におすすめ、正絹佐賀錦草履バッグセット2017(鱗段/七寸)」2017/01掲載商品
鱗文様には硬い鱗により外敵から身を守るということから、古くは戦国時代の武将の衣服や武具などの装飾にも用いられてきました。
現代でも同じ身を守るという意味から、私も持っておりますが、長襦袢の地紋にもよく用いられています。また半衿や帯締め、帯揚げ、扇子など和装小物にもよく見られます。変わったところでは、鱗文様の七宝の懐中時計などは、弊社のロングセラーの定番商品のひとつです。
「七宝懐中時計(片面タイプ/鱗柄ほか3種)」2013/10掲載商品
(※入荷は不安定です。在庫状況はお問い合わせください。)
彩度の高い、深みのある輝きを発する上質な青貝は、螺鈿の材料の中でも特に希少で現代ではなかなか入手困難となってしまいました。上質な青貝の特徴は、何といってもその深みのある蒼色と翠色の輝きを有すること。ご覧になる角度、光りの当たり具合により、蒼色から翠色に変化しながら澄み切った美しい天然の輝きを発します。
また、あれほど美しい輝きを発していた螺鈿も、ご覧になる角度によっては、下のお写真のように黒べっ甲と黒漆の黒色に隠れて輝きを封じます。不思議ですね。
かんざしの裏には螺鈿蒔絵師の永真さん名が入ります。私の知る限り、これほど上質な螺鈿材料(特に青貝)をお持ちの現役の職人さんは、もうほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか。
昨年に引き続き、大変希少な青貝を惜しみなく贅沢に使用して、べっ甲かんざしに素敵な装飾を施してくださった名螺鈿蒔絵師です。今年も素晴らしい逸品を製作してくださり有難うございました。
それではまた背景を黒にして、角度を変えながら撮影しましたので、螺鈿の美しく変化しながら輝く様をどうぞご覧ください。美しいネオンのような輝きは、あくまで天然の貝の色です。
・黒べっ甲鱗文様螺鈿かんざし【hpkbc200714-1】\239,800(¥218,000+税) 【完売】
(螺鈿蒔絵:永真/大きさ:約縦133㎜、横77㎜、厚み4.5~4.0㎜)
(天然素材を使用した手作り品です。べっ甲も螺鈿も一点一点微妙な色合いが異なります。)
向かって左側の七宝文様の螺鈿かんざしも近日ご紹介↓
「蒼翠色に輝く、涼しげで美しいべっ甲螺鈿かんざし2020|星に願いを、天の川、七夕|希少な青貝を贅沢に使用|普段から準礼装のキモノまでお勧め。」2020/07掲載商品
「美しく色合いを変化しながら輝くべっ甲螺鈿蒔絵かんざし2019・3種|普段のキモノにお勧め贅沢な簪」2019/02掲載商品 【完売】
「黒べっ甲螺鈿凪かんざし」2015/06掲載商品 【完売】
最後に、余談になりますが、和傘の“蛇の目”にも同じように、魔除けの意味が込められています。本来は“中入り(なかいり)”という傘の中間やや上方にやや太い白い“輪”の入ったものを蛇の目傘と呼んでいました。ちょうど傘を広げてみると、中入りが“蛇(へび)の目”のように見えます。
しかし近年では、無地でも柄物でも和傘全般を総称して“蛇の目”傘と呼んだりしています。ただし、“蛇の目傘”と“番傘(ばんがさ)”はまたちょっと異なりますのでご注意ください。
「蛇の目傘2019|蛇の目《中入り》3種|希少な高級化粧和傘。」2019/04掲載商品
(※店頭販売のみ。在庫内容はお問い合わせください。)
(※ほかにも蛇の目傘の内側に多色の飾り糸を施したものや無地も御座いますが、入荷状況は大変不安定となっております。いずれもWEB未掲載。)
どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。
「鶴は千年、亀は万年」古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲。
一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様、ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。
※1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に日本が批准し、それ以降、べっ甲材料の輸入量は段階的に減っていきました。そして、日本が開催国となった第8回(1992年)締約国会議(加盟国で2,3年に一度開催される会議)が開催された年をもって、それ以降現在に至るまでべっ甲材料の輸入が停止されています。現在制作されているべっ甲製品は、その年以前に輸入した材料を少しずつ大切に使用しながら制作されています。
※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
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