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美しく色合いを変化しながら輝くべっ甲螺鈿蒔絵かんざし2019・3種|普段のキモノにお勧め贅沢な簪

「完売」

 

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本日は大変見事な螺鈿(材料)を用いたべっ甲かんざしをご紹介させて頂きます。紬や小紋、普段のおキモノにおすすめなかんざしです。(2019.02.掲載商品)

 

今まで、かなめ屋でご紹介してきました商品をご覧頂ければお分かりの通り、螺鈿と蒔絵を併用した螺鈿金蒔絵の製品は今でもよく製作されています。しかしながら、螺鈿のみを用いたものは近年滅多に目にすることが無くなりました。

 

螺鈿とは本来、漆工芸の加飾技法のひとつになります。べっ甲かんざしや帯留めなどの和装品の場合、その描かれる意匠にもよりますが、螺鈿のみで装飾されたものは、主に普段使いの洒落もの用として製作されてきました。また、金蒔絵と併用することで、螺鈿単体で装飾したものに比べより美しく華やかに表現できることから、礼装、準礼装の装いに相応しい格のある製品を作る場合はこちらの手法が一般的です。

 

一昔前まで、螺鈿の材料となる白蝶貝(しろちょうがい)、黒蝶貝夜光貝(やこうがい)、青貝(あおがい/かわしんじゅがい)、(あわび)など、これら以外にも様々な種類の美しく高品質な材料(貝)を比較的豊富に手に入れることが出来ました。それだけ螺鈿を用いた装飾品も多く作られ、熟練された職人(蒔絵師)の高度で繊細な技術と、上質な材料を用いて装飾されたかんざしや帯留は、たとえ礼装用ではなくとも、目を見張る、素敵ななものが数多くありました。

 

しかしながら近年は、いつもお話ししている通り、キモノや和装小物などに対する価値観の変化などに伴い、需要と供給(需要減→供給減)のバランスも変化し、熟練された職人も、今まで築き上げてきた高度な技術を伝承する後継者もない中、次々と現場を離れていっています。さらに追い打ちをかけるように、上質な螺鈿材料を中心に価格が高騰し、本当に良いものはほとんど手に入らなくなってしまったと聞きます。この辺りはべっ甲にも同じようなことが言えますね。

 

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そんな中、あることがきっかけで本日ご紹介するかんざしに、素敵な螺鈿装飾を手掛けて下さった蒔絵師の永真さんと出会うことが出来ました。そして今ではほとんど目にすることが出来なくなった大変貴重な螺鈿材料を用いて、ご覧になる角度により色合いを変化させながら美しく輝く、技法の異なる3種のべっ甲かんざしを製作してくださいました。

 

ただし、これら3種の内、実は既に2種が完売してしまい、販売できるものは最初にご紹介するかんざしのみになります。やはり、世の中にはいらっしゃるのですね。店頭にお出しして数日後。あるお客様がご来店され、ガラスのショーケース内にある数あるべっ甲かんざしの中から、その美しく輝く螺鈿のかんざしに釘付けとなり、ほぼ衝動買いに近い状態でお買い求めくださいました。

 

そうですよね。私もここ何年もこんなに美しい色合いの輝きを発する螺鈿は見たことないですもの。それではどうぞご覧ください。

 

 

大変見事なべっ甲螺鈿金蒔絵の櫛|雪輪に梅、菊、蘭の文様。今では殆ど制作されなくなったべっ甲の櫛。」2018年10月掲載商品

 

夏から晩夏、初秋におすすめなべっ甲かんざし|涼し気に藍翠色に輝く螺鈿と金色に輝く蜻蛉の美しい簪。」2018年07月掲載商品

 

べっ甲菊尽くし螺鈿18K象嵌帯留|七色に輝く螺鈿と金色に輝く象嵌が美しい|猫れくしょん2018」2018年02月掲載商品(→アメブロへ)

 

 

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べっ甲の表面に黒色のを塗り、その上に細長く裁断された貝を、色合わせをしながら、そして髪に挿したときに最も美しい色合いに輝くよう角度も計算しながら一片一片配していきます。そしてその上からまた漆を塗り重ね研ぎだしす。この工程を幾度となく繰り返すことからとても根気のいる作業になります。

 

また以前にもご紹介したことがありますが、螺鈿は茨布べっ甲の黒色(褐色)の部分を覆い隠すように配されています。この技法を《布包み(→アメブロへ)と言います。天然のべっ甲の柄は唯一無二になりますので、このかんざしも唯一無二の一点ものとなります。

 

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美しく輝く螺鈿のかんざし2種|涼し気な蒼翠(そうすい)色の輝きが美しいべっ甲かんざし。」2017年04月掲載商品【完売】(→アメブロへ)

 

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・茨布べっ甲布包み螺鈿かんざし【hpkbc190208-1¥165,000+税 【完売】

(螺鈿蒔絵:永真/大きさ:約縦120㎜、横72㎜、厚み2㎜)

 

螺鈿金蒔絵の輝きが美しいべっ甲かんざし|布包み|準礼装(セミフォーマル)用の華やかなかんざし。」2016年03月掲載商品【完売】(→アメブロへ)

 

次に、左側のすでに完売してしまったかんざしをご参考までにご紹介させて頂きます。

 

先ほどの布包みのかんざしに装飾された螺鈿は、縦向きでしたが、こちらは横向きに配されています。輝きの雰囲気も変わりますので、そのあたりもご注目してご覧になってみてください。

 

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・茨布べっ甲螺鈿かんざし【hpkbc190208-2¥128,000+税 【完売】

(螺鈿蒔絵:永真/大きさ:約縦127㎜、横74㎜、厚み3~2㎜)

 

そして最後に、こちらも完売してしまいましたが、大変面白い技法で螺鈿が施されていますので、ご参考までにご紹介させて頂きます。

 

最初のかんざしと同様に、貝の向きは縦向きになりますが、波を打ったように見える螺鈿、まさに天空に輝くオーロラのように美しく、幻想的な姿を表現しています

 

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・黒べっ甲オーロラ螺鈿かんざし【hpkbc190208-3¥178,000+税 【完売】

(螺鈿蒔絵:永真/大きさ:約縦128㎜、横74㎜、厚み3㎜)

 

 

 

 

※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工費などにより価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。

※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。

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