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本日はべっ甲製のローマ留めのご紹介です。前回ご紹介したのが2017年2月でしたから約2年振り、久し振りのご紹介です。
昨日ご紹介しました銀製の棒挿し髪留め(マジェステ/スティックバレッタ)もホンモノ志向という点では珍しい髪留めですが、このローマ留めも現代ではバレッタ式の髪留めが主流となり、”ローマ留め“という作り自体、大変珍しいものになってしまいました。今回ご紹介するローマ留めも、ここ数年で制作したものではなく、もう少し以前に制作されたものになります。
さて、タイトルに”静電気が起きにくく髪に優しい鼈甲製の髪留め“と書かせて頂きました。それは、以前にも髪留めや櫛などをご紹介するときに何度かお話ししてきたことですが、そもそもべっ甲はプラスチックや貴金属製品などと違い、静電気が起きにくく、尚且つ地肌にも優しく頭皮を傷めにくいという特性を持っています。
そのことから、かんざしや髪留めは勿論のこと、上質な梳かし櫛としても古くから用いられてきました。柘植(つげ)も同様の特性から、今でもよく梳かし櫛などの素材として用いられています。(2019.01.掲載商品)
ローマ留めとは、束ねた髪を、棒状のピンを利用して固定する髪飾り(髪留め)のことを言います。では何故?ローマ留めというのでしょうか。時はさかのぼり紀元前14世紀頃、古代ローマにおいて最も一般的な工芸品(装飾品)は、男女が衣服を止めるときに使われたブローチ(フィブラ(fibula) )だったと言われています。(映画・テルマエ・ロマエ 参照。)
一般庶民の間では、ただ単に衣服を留めるだけの金属で出来た棒状のピン、”留め具“だったようですが、貴族を中心に、大陸中に広がる様々な鉱物、素材を元に、金や真珠、七宝細工を用いて、豪華な装飾品として、その煌びやかさを楽しんでいたようです。 そのことから、棒状のピンで髪を固定する髪留めを”ローマ留め”と言うようになったようです。
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