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べっ甲幾何学模様鈿金蒔絵かんざし(小)2016

「完売」

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モダンで大変きれいなべっ甲かんざしをご紹介させて頂きます。様々な表情を見せる金蒔絵螺鈿、そして截金(きりがね/かね)、様々な伝統工芸の技が一本のかんざしに集約された、大変見事な準礼装用のべっ甲かんざしになります。(2016.09.掲載)

かんざしの側面、峰から足の中央付近にかけて、黒漆をベースに【截金】という手法の装飾が施されています。

 

【截金(截箔)】(きりがね/かね/はく)とは、金、銀、プラチナなど薄く伸ばしたものを、線、丸、ひし形など、様々な形に切り出して、漆などの溶剤で張り付ける装飾技法を言います。古くから仏像や高級美術品に用いられている技法のひとつです。

 

また、こちらのかんざしには贅沢に、純金(24K)、しかも通常用いられるものより厚手の材料(約0.04㎜)を使用しています。べっ甲の表面に【黒漆】を用いて貼り合わせ、研ぎだしながら固定させていきます。これは余程のことがない限り、剥がれ落ちることは御座いません。

 

黒漆】とは、鉄分により黒色に変化する性質を用いて、鉄や鉄を含んだ化合物を混ぜて作ります。古くは、鉄漿(おはぐろ)などにも用いられていたようです。

 

《2020年版の新作はこちらから》

 

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煌びやかな金色落ち着いた雰囲気の金色、また銀色に輝く蒔絵様々な表情を醸し出すこれらの蒔絵は、すべて純金(24K)を使用した加賀の高蒔絵になります。

 

これは用いる金(24K)の産地、種類、大きさ、形状など、また金と一緒に混ぜる化合物などににより変化をもたらします。

 

蒔絵に、きらきらとした光沢を表現したい場合は、【丸粉金】(金を鑢(やすり)で削った鑢粉を丸い球形に仕上げた金蒔絵の最も基本的な材料)を、たたいて潰した【平目金】という材料を用います。小判のように平らな面が多いので、その分煌めくような光沢が表現できます。

 

逆に、マットな仕上がりにしたい場合は、先ほどの丸粉金を作る元の材料、鑢粉をたたいて薄くした【梨地金】を用います。平目金に比べ、ひとつひとつの形状がギザギザになっているため、光の反射が拡散し、比較的マット(艶消し)な仕上がりになります。

 

次に、中央に見える一見銀色に輝く蒔絵は、【青金】(せいきん/あおきん)を使用します。金に銀を添加したもので、その銀の含有量が全体の20%を超えるものを言います。経年により、表面に現れている銀が若干酸化して、いぶし銀のような少し落ち着いた、趣きのある色合いに変化する場合が御座います。

 

そして色鮮やかな螺鈿も、黒漆を用いることによりより一層コントラストが高まり、きれいに映えていますね。

 

最後に、かんざしの峰の先にある白い斑点のようなものは一体何でしょう?!

 

答えはこちらの過去記事へ。

 

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・べっ甲幾何学模様鈿金蒔絵かんざし【hpkbf160914-1】 【完売】

(螺鈿金蒔絵:高田光貴/大きさ:約縦113㎜、横66㎜)

 

【再入荷】※2018.07.追記

・べっ甲幾何学模様螺鈿金蒔絵かんざし【hpkbf160914-2】 【完売】

(螺鈿金蒔絵:高田光貴/大きさ:約縦109㎜、横60㎜)

 

【再入荷】※2020.05.追記

・べっ甲幾何学模様螺鈿金蒔絵かんざし【hpkbf160914-3¥428,000+税 【完売】

(螺鈿金蒔絵:高田光貴/大きさ:約縦110㎜、横58㎜)

 

 

どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。

 

▼【白べっ甲かんざし】まとめ(留袖・訪問着・小紋などにおすすめ)

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▼【べっ甲かんざし・蒔絵/螺鈿】まとめ

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▼【黒べっ甲かんざし・真珠使い】まとめ(留袖・訪問着におすすめ

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鶴は千年、亀は万年古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲

一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。

 

※1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に日本が批准し、それ以降、べっ甲材料の輸入量は段階的に減っていきました。そして、日本が開催国となった第8回(1992年)締約国会議(加盟国で2,3年に一度開催される会議)が開催された年をもって、それ以降現在に至るまでべっ甲材料の輸入が停止されています。現在制作されているべっ甲製品は、その年以前に輸入した材料を少しずつ大切に使用しながら制作されています。

 

※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。

 

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