■【紫峰窯・加藤光治作陶展】に行ってきました! 『土』と『炎』の芸術【備前焼】。祝10周年!
今回は10周年と言うことで、備前焼きのスペシャリスト、加藤光治さんと初めてのツーショット
おめでとう御座いま~す
優しそうなお顔でしょ。ここに遊びに来ると、加藤さんは昼夜を問わず、備前のぐい飲みをスッと出してきて、そこに透明なお水をなみなみと注いでくれる。その注がれたお水が、これまた不思議とキラキラっと光って旨いんですよねぇ(笑)、毎回仕事中に付き、強固にご遠慮するも、結局はいつも負けてしまい・・・、まったく困ったものです。
気のせいか、顔がちょっと赤いなぁ?ライトのせいかな?(笑)
大型の花器や趣のある茶器はそれなりのお値段がするものもありますが、それ以外は本当にこれでいいの?というぐらいのお手軽価格なものがほとんどです。
加藤さんは言います、『備前は使ってこそ味の出て来るものです。桐箱に仕舞って、時折眺めるのではなく、是非日常気軽に使って欲しい』と。
酒器には旨い酒をなみなみと、茶器にはお抹茶を、花器にはお水を張り四季折々のお花を生けて、日常の食器には様々な美味しい肴やご飯をよそって欲しいと。そして日常手に取り使う事によって、手の油もなじんで行き、真新しくどこかしらとがった備前の器が、色も、艶も、さらに優しく滑らかに変化していくのだそうです。
赤い可愛らしい一輪挿しのお花の中に、この日は加藤さんのお嬢さまも、営業本部長のお母様と共に素敵な赤い柄のお着物で御父様のお手伝い。備前焼はあまりお作りにならないそうですが、料理は大変なものだそうです。
今日も遊びに行ったら、この前は塩ベースの麻婆豆腐をお作りになられたとか?私は知りませんでしたが、そんな赤くない麻婆豆腐もあるんですねぇ。光るお水を頂きながらお話だけで生唾もので非常に残念でしたが(笑)、是非次回は銀座までご自慢の手料理を持って来て頂きたいものです。
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そして、今回のお宝を自宅で、ニマニマと、眺める。。。
今回はまず、この青備前の徳利を頂きました。
普通備前焼と言うと茶褐色をイメージされると思いますが、これも備前なんですよね。大変珍しく、また狙ってもこの色が必ず出る訳でもなく、さらに窯焚きの途中で割れてしまう確率も多いのだそうです。
その為、備前焼の通の方の中には、この青備前をコレクションをしている方も多いそうです。
ではなぜ!?同じ窯で焚いて、こうも色が変わるのでしょう?
「土」が違うの!?、いえいえ、「土」は同じです。
「釉薬(うわぐすり)」を塗る!?、いえいえ、以前も書いた通り、備前では、一切の釉薬を使用しません。
ではなぜ・・・??
答えは、窯の中の「置く場所」と「置き方」によって、「酸欠状態」を保ちながら焚くのだそうです、そうすることにより、この何とも言えない青(蒼、藍)みがかった色に変化、浮かび上がってくるのだそうです。
不思議でしょう!?同じ「土」を使用して、同じ「窯」に入れて焚くのに、こうも様々な色に変わっていく。
この辺りが、備前焼は、「土」と「炎」の芸術と言われる由縁なのではないでしょうか。。。奥が深いですねぇ。
この難しい青(蒼・碧・藍)備前の作り方、技法には色々あるようですので、ご興味のある方は、直に加藤さんにお聞きになるか、ググって調べてみてください。
※「蒼」:干した青草のような色、生気の無い青色を指し、不透明、くすんだ青色を意味する。
※「碧」:青く澄んで見える石の意味があり、青色ないし緑色を表す。色合いとしては「青緑」に近く、
「青」に含まれるが「蒼」や「藍」とは確かに区別される。中国では、特に玉石の色を指す。(wikipediaより)
この青色も、緑色も、茶色も、すべて、一塊の「土」が「窯」の中で、「炎」の様々な偶発的、または作者の意図的な化学反応を経て、生み出されて作られた自然な色なんですよねぇ。まさに世界でたった一つ。無二の芸術です。
そしてもうひとつ(ひとセット)、徳利とぐい呑みを頂きました。しつこいようですが、同じ「土」です。釉薬の類も一切使用していません。
何とも奥深い色合いが出ていて気に入りました。ぐい呑みのいびつな形(笑)も気に入りました。手に持つと、この一見いびつな形状が、私の親指と人差し指にとてもしっくりときました。
そして、今回は銀座での作陶展10周年を記念して、可愛らしい花入れを頂きました。
こちらこそ有難う御座いました!
私の加藤さんのコレクションも結構な数になりましたが、そろそろ自分でも作ってみたいんだよなぁ。
いつの日か、加藤さんの工房に体験で行きたいと思っております。。。
お近くの方、また備前焼にご興味のある方は是非是非、お立ち寄りになって見て下さい。
今度の日曜日(3月2日)迄ですよ~
加藤さんの素朴なお人柄、そして「土」と「炎」から生まれた素敵な芸術、備前焼きの美しさに、気軽に触れてみませんか。
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