昨日ご紹介しました「家庭画報特選きものサロン」に帯留が掲載されましたので、本日は久し振りにべっ甲製の新作帯留をご紹介させて頂きます。帯留の製作、品揃えは、かんざしほど多くは御座いませんが、それでも他店にない逸品を製作、取り揃えるように心掛けております。(2025.09.掲載商品)

本日ご紹介する帯留は、弊社のべっ甲や木製かんざしに素晴らしい螺鈿装飾を施してくださっている、名螺鈿蒔絵師の小倉永真氏の作になります。螺鈿は光のあたる角度などにより輝きが大きく変化致しますので、様々な角度から撮影させて頂きました。それではどうぞご覧ください。

冒頭申し上げましたように、螺鈿はご覧になる角度、光の加減で輝きが変化します。かんざしや帯留に装飾する場合は、この点に留意して、髪に挿されたとき、また帯に添えたときに一番きれいに見えるようにすることも職人の腕の見せ所の一つでしょう。
下の写真のように、ご覧になる角度によってはキラキラと輝く螺鈿の光を一切封じ。一枚一枚の螺鈿を固定させるためにべっ甲の表面(ベース)及び、貝と貝との隙間に塗られた黒漆の深い漆黒が、帯留全体を覆ったかのように見えます。不思議ですね。

また、帯留の丸みを帯びた側面にも螺鈿を施すことにより、帯留め自体を一回り大きく見せる効果と、正面以外、上下左右、斜からご覧になられたときにも螺鈿の輝きがキラッと映ります。

べっ甲の天然模様の“布(ふ)”を利用して、白べっ甲の部分はそのまま残して、黒っぽい布の所のみに螺鈿や金蒔絵を施す“布包み(ふづつみ)”という装飾技法が御座います。この帯留も、この布包みの技法を用いて、白べっ甲の部分には敢えて螺鈿は用いず無垢のままにしてあります。そうした意味では、世界に一つの帯留と言っても宜しいでしょう。

裏面には蒔絵師の永真氏の落款が入ります。また帯締めは三分紐、四分紐に対応しています。
螺鈿とは↓
「美しく色合いを変化しながら輝くべっ甲螺鈿蒔絵かんざし2019・3種|普段のキモノにお勧め贅沢な簪」掲載商品 【完売】

光の加減や角度により様々な色合い、輝きを発する天然の貝。小さくカットしたそれらの貝を巧みに配し、まさにステンドグラスのような美しい輝きを醸し出した名螺鈿蒔絵師、永真氏の匠の逸品です。

・べっ甲螺鈿尽くし帯留 【hpobc250903-1】¥140,800(¥128,000+税)【完売】
(蒔絵:小倉永真/三分紐・四分紐対応/大きさ:約縦27㎜、横41㎜、厚み4~5㎜)
《帯留について》
礼装向きの帯留をご紹介するときに度々お話しさせて頂いていることですが、帯留は本来、礼装(フォーマル)の装身具ではなく、洒落物(カジュアル)の装身具です。
その帯留の意匠やTPOなどにもよりますが、訪問着など、準礼装のキモノには着用しても、第一礼装の黒留袖には、基本的に帯留はしません。
しかしこれには諸説あるようで、五大宝石(ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイヤ、真珠(オパール、翡翠を入れて七大宝石))、や格調の高い、厳かな雰囲気の意匠が施された、いわゆる‟礼装向き“の帯留であれば、第一礼装の黒留袖に着用しても構わないとも言われています。
お稽古事や、和装を教える側の人であれば、これはまた別ですが、一般にキモノを楽しむのであれば、あまり杓子定規にこだわることもないかと思います。ただし、いつも申し上げているように、基本を知って崩すのと、基本を知らずに崩すのでは、根本的な意味が違ってきます。その場の雰囲気に相応しい装い、また恥をかかないように、豆知識として記載しておきます。
※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
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