蒼翠色に美しく輝く螺鈿かんざし2024②|木製オーロラ煌めく簪
幻想的なオーロラのように揺らめき、美しく蒼翠色に煌めく美しいかんざし。本日は過日ご紹介しました、大変希少な青貝(夜光貝)をかんざしの全面にふんだんに散りばめたかんざしの第二弾のご紹介です。(2024.05.掲載商品)
螺鈿は光の当たる角度やご覧になる角度により蒼、翠、紫と色合いを変化させながら、涼やかで美しい蒼翠色の光を発します。
「蒼翠色に美しく輝く螺鈿かんざし2024①|木製流水のきらめき簪」2024/05掲載商品
こちらのかんざしも大小2種製作いたしましたので、先ずは大きい方からご紹介させていただきます。
ご覧になる角度や光の加減により、蒼色から翠色へ、そして紫色、所により黄色に変化しながら、美しく、そして幻想的に輝きます。また不思議なことに角度によっては一切の輝きを秘めて板面が漆黒に映ります。
ところどころに散りばめられた5つの乳白色に輝く装飾。こちらも貝になります。オーロラの合間から垣間見れる、夜空に瞬く星々の輝きを現しています。
・オーロラきらめく螺鈿かんざし【hpkmc240529-1】¥181,500(¥165,000+税)
(生地(麻布きせ有)/螺鈿蒔絵:永真、大きさ:約縦134㎜、横90㎜、厚み5.0㎜)
▼木製かんざし
「きらめきのかんざし2015|楓漆塗きらめき螺鈿銀蒔絵かんざし。」2015/07掲載商品
「楓漆塗雪月花月兎螺鈿金蒔絵かんざし2015」2015/03掲載商品
・オーロラきらめく螺鈿かんざし【hpkmc240529-2】¥110,000(¥100,000+税) 【完売】
(生地/螺鈿蒔絵:永真、大きさ:約縦126㎜、横50㎜、厚み5.0㎜)
【木製漆かんざし】
使用する木材はマツ科トウヒ属の常緑の針葉樹、スプルース材。木目がまっすぐで細かく(糸柾目)、耐水性や弾力性に優れることから、良質なものはピアノの響材やギター、ヴァイオリンなど高級弦楽器の表板にも使用されている。日本では古くからまな板や桶など水回り製品に多く使われてきた。
生地作りは、湾曲したかんざしの形状に合わせて成形した型を用いて、木目を縦横に違えながら多くの楽器メーカーが使用するタイトボンドで一枚ずつ締め込み圧着。乾燥後にまた一層、また一層と張り合わせていき、かんざしの場合は通常五枚の板を締め込み圧着して製作します(積層造り)。
次に螺鈿や金蒔絵を施す前の下処理として、成型された生地に蒔き地を施します。漆100%(国産漆輸入漆混合)を塗った表面に炭粉を蒔き、充分に漆を吸わせ乾燥させた後に再び漆を塗る。この工程を3,4回行い、相当硬く丈夫な下地に仕上げます。
その後、さらに漆で下塗り、中塗りをそれぞれ2,3回施し、そしてやっとべっ甲に施すのと同様の工程で、螺鈿や金蒔絵で装飾して仕上げます。まさに作り手の洗練された技術、そして大変な手間と時間を掛けて製作されています。
大きな板面の場合はさらに強度を増すため、下地処理を施す前に高級漆器などに用いる麻布を漆で貼る麻布きせを施します。
耐久性に関しては、上記の製作工程、さらに蒔絵や螺鈿には国産100%の漆を使用していることからも、一般の漆器類と比べてもかなりの強度があります。余ほどの力が加わらない限り破損することは御座いませんが、べっ甲とは異なり継いで直すことは原則できません。
【普段のお手入れ】
日常の髪飾りとしてのご使用には何ら問題は御座いませんが、一般的に漆は直射日光を嫌いますので、強い日の光の当たる場所や乾燥した場所への長期間に渡る放置はお避け下さい。使用後はべっ甲と同様に、メガネ拭きのような柔らかい布で優しく髪の油や整髪料を拭い、桐箱に入れ適度な湿度のある箪笥などにお仕舞いになることをおすすめします。この辺りもべっ甲製品のお取り扱いとほぼ同様になります。
どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。
「鶴は千年、亀は万年」古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲。
一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様、ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。
※1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に日本が批准し、それ以降、べっ甲材料の輸入量は段階的に減っていきました。そして、日本が開催国となった第8回(1992年)締約国会議(加盟国で2,3年に一度開催される会議)が開催された年をもって、それ以降現在に至るまでべっ甲材料の輸入が停止されています。現在制作されているべっ甲製品は、その年以前に輸入した材料を少しずつ大切に使用しながら制作されています。
※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
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