一口にかんざしと言っても、バチ型かんざし、輪ピン型かんざし、玉かんざしと様々な形が御座いますが、本日ご紹介する“平打ち”は櫛(くし)や笄(こうがい)に次いで歴史のある日本の古典的なかんざしになります。(2026.07.掲載商品)
近年、最も多く製作、流通している、“バチ型”または“輪ピンタイプ”の二本足のかんざしは、かんざしの変容の中でも最も歴史が浅く、現代の洋髪に合わせて作られたかんざしになります。当然ですが、かんざしの形状も、女性の髪形のトレンド、時代とともに変化してきたのですね。

平打ちかんざしとは、ちょうど玉かんざしの玉の代わりに、平べったい円柱形(円形以外もあり)の装飾をあしらったもの。足は一本または、二股に分かれた二本足が御座います。江戸時代、その円柱状の飾りに、武家の女性なら自家の家紋を模ったり、また江戸後期の芸者の間では貞節を誓う想い人の家紋を入れるのが流行したとも言われています。
現在でも一部樹脂または、木製の平打ちや“櫛と平打ちのセット”などを取り扱っておりますが、現代の洋髪には、特に櫛を挿すことは難しいので、ご使用になる場合は髪形を日本髪風にアレンジされるか、櫛と笄を上手に髪に挿されている黒柳徹子さんのように、髪形をお団子風にアレンジする必要があります。
「古き良きべっ甲かんざし・全8種|白べっ甲平打ち、前挿し|未使用のアンティーク(ヴィンテージ)簪」2019/03掲載商品 【完売】

今回、大変希少な総白べっ甲製の平打ち、しかも両面彫刻のものが全6種入荷致しましたので、3種ずつ2回に分けてご紹介させて頂きます。先ずは上の3種から(記事下にもう3種のお写真あり)。
細かな彫刻の溝に、白っぽい粉のようなものが映っているお写真が御座いますが、これは仕上げ磨きをした際の研磨剤です。通常はお使いになっている間に消えてなくなりますが、お気になる方は面相筆や爪楊枝などで優しく擦って頂くときれいに取れます。

背面↑↓

べっ甲材料の中でも特に希少な白べっ甲を大変贅沢に使用し、彫刻も平坦な透かし彫りではなく、厚みのあるべっ甲から立体的な高肉彫り(たかにくぼり(ししぼり)/文様の部分を高く盛り上がったようにする技法のひとつ)で菊の花を見事に仕上げています。贅沢ですね。

・総白べっ甲菊彫り平打ち【hpkbf260714-1】¥93,500(¥85,000+税)
(大きさ:約縦217㎜、横43㎜、厚み4㎜)

背面↓

背面↓

・総白べっ甲乱菊彫り平打ち【hpkbf260714-2】¥78,540(¥71,400+税)
(大きさ:約縦185㎜、横35㎜、厚み4.5㎜)

背面↓

・総白べっ甲菊笹彫り平打ち【hpkbf260714-3】¥71,060(¥64,600+税)
(大きさ:約縦185㎜、横30㎜、厚み4.5㎜)

次回ご紹介の3種↓

「べっ甲平打ちかんざし|古典的な簪、家紋や想い人の家紋を装飾に」2024/03掲載商品
どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。
「鶴は千年、亀は万年」古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲。
一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様、ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。
※1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に日本が批准し、それ以降、べっ甲材料の輸入量は段階的に減っていきました。そして、日本が開催国となった第8回(1992年)締約国会議(加盟国で2,3年に一度開催される会議)が開催された年をもって、それ以降現在に至るまでべっ甲材料の輸入が停止されています。現在制作されているべっ甲製品は、その年以前に輸入した材料を少しずつ大切に使用しながら制作されています。
※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
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