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黒べっ甲珊瑚付き櫛、笄(こうがい)2021|普段の外出着におすすめな、洋髪用にアレンジされた古典的なかんざし2種。

本日は一昨日に引き続き、装飾に希少な珊瑚を用いた古典的なかんざし(くし)と(こうがい)をご紹介させていただきます。櫛は今でも時折目にすることが出来ますが、本日の櫛は“歯”の多い日本髪用の櫛ではなく、現代の洋髪用にアレンジされたものになります。またはまず読めないし、何のことやらお分かりにならない方も多いのではないでしょうか。(2021.01.掲載商品)

 

黒べっ甲珊瑚付き櫛、笄(こうがい)2021

 

様々な種類(形状)のかんざしがある中で、このは少しユニークな生い立ちがあります。江戸時代、元々は髷(まげ)を結っていた時代の髪結いの“道具”でした。それが時代の流れの中で次第に装飾性を待たせながら進化、そして晴れてかんざしの仲間入りになったものだからです。

笄には、本日ご紹介する一本棒になったものや、中ほどが鞘(さや)のようになっていて二つに分かれるものがあります。髷を結う日本髪の場合はお揃いの櫛と一緒に挿しますが、現代の洋髪でしたら単品でお挿しいただいても宜しいかと思います。

 

ちなみに、現在最もポピュラーな三味線の“バチ”のような形をした、所謂(いわゆる)二本足の“バチ型かんざし”は、近年、明治以降に日本人の髪型の西洋化に伴い、西洋のデザインをベースに形作られたものになります。

 

黒べっ甲珊瑚18Kかんざし2021

 

黒べっ甲珊瑚18Kかんざし2021・2種|成人式、振袖、未婚、既婚女性の訪問着など準礼装の装いにおすすめ。」2021/01掲載商品

大変見事なべっ甲螺鈿金蒔絵の櫛|雪輪に梅、菊、蘭文様。今日、殆ど制作されなくなった鼈甲櫛。」2018/10掲載商品

べっ甲螺鈿金蒔絵櫛と櫛止め」2017/04掲載商品 【完売】
(※櫛止め店頭販売のみ。在庫状況はお問い合わせください。)

 

それではまずは、足の多い左右対称の古典的な櫛ではなく、洋髪用にアレンジされた左右非対称、5本足の櫛からご紹介させていただきます。バチ型のかんざし同様、基本的には頭の右後ろ側から斜め下方に向かって挿しますが、髪型によっては挿し方も工夫されても宜しいかと思います。

 

黒べっ甲珊瑚付き櫛、笄(こうがい)2021 黒べっ甲珊瑚付き櫛、笄(こうがい)2021 黒べっ甲珊瑚付き櫛、笄(こうがい)2021

 

向かって右側の面(峰)が幅広になっています。先ほどのように頭の右後ろ側、斜め上方から斜め下向きに挿した場合、この幅広側が上側になり、見た目にもバランスの整った美しい挿し姿に映ります。

余談ですが、二本足のバチ型のかんざしも同様、かんざしを表側から見て左側が高くなっているものをよく見かけますが、これも同じ理由からです。

 

黒べっ甲珊瑚18K南天千鳥かんざし2014」2014/10掲載商品

 

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・黒べっ甲珊瑚7個付き櫛【hpkbc210121-1】¥205,700(¥187,000+税)

(大きさ:約縦84㎜、横98㎜、厚み4㎜)

(本珊瑚:8.0㎜~7.5㎜×7個)

 

日本では珊瑚には“魔除け”、“厄除け”の意味があると言われれています。特に女性には、その血のような赤い色から、子宝、出産、そして健康、長寿のお守りとして身につけられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。また西洋でも様々な神話や珊瑚が生息する海にちなんで、船乗りのお守りとして、そしてその色合いから妊婦のお守りとして珍重されています。

また珊瑚は仏教(仏典)における七宝(①金、②銀、③瑠璃(るり/ラピスラズリまたは青色のガラス)、④玻璃(はり/水晶または無色透明なガラス)または真珠、⑤硨磲(しゃこ/シャコガイの殻)または白色系の珊瑚、⑥珊瑚、または玫瑰(まいかい/赤色系の宝玉、詳細は不明)、⑦瑪瑙(めのう)」)の一つでもあります。

瑠璃、玻璃、硨磲(しゃこ)、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)」または、

瑪瑙瑠璃硨磲、真珠、玫瑰(まいかい)」

 

 

黒べっ甲珊瑚付き櫛、笄(こうがい)2021

 

次に笄のご紹介です。やや末広がりに広がった笄の両側に3石ずつ珊瑚をあしらった珍しい形状の笄です。左右に分割できない棒笄ですが、このぐらいでしたら、片側から髪(髷)に差し込むことにさほど支障はないかと思います。

 

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珊瑚は笄の両端に貫通して固定されていますので、表裏側両面から珊瑚が覗けます。

 

黒べっ甲珊瑚付き櫛、笄(こうがい)2021 黒べっ甲珊瑚付き櫛、笄(こうがい)2021

・黒べっ甲珊瑚6個付き笄【hpkbc210121-2】¥116,050(¥105,500+税)

(大きさ:約縦25㎜、横148㎜、厚み5.5㎜~4.5㎜)

(本珊瑚:9.0㎜×6個)

 

古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲に、魔除け厄除けの意味が込められた珊瑚をあしらった櫛と笄。どちらも日本の古典的なかんざしを現代の洋髪に合わせ、挿しやすくアレンジした逸品です。

 

黒べっ甲珊瑚18Kかんざし2021

黒べっ甲珊瑚櫛(くし)2015」2015/03掲載商品 【完売】

黒べっ甲珊瑚かんざし2014・3種」2014/10掲載商品 【完売】

 

珊瑚をあしらったかんざし・まとめ

珊瑚をあしらった帯留・まとめ

 

どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。

 

▼【白べっ甲かんざし】まとめ(留袖・訪問着・小紋などにおすすめ)

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▼【べっ甲かんざし・蒔絵/螺鈿】まとめ

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▼【黒べっ甲かんざし・真珠使い】まとめ(留袖・訪問着におすすめ

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鶴は千年、亀は万年古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲

一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。

 

※1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に日本が批准し、それ以降、べっ甲材料の輸入量は段階的に減っていきました。そして、日本が開催国となった第8回(1992年)締約国会議(加盟国で2,3年に一度開催される会議)が開催された年をもって、それ以降現在に至るまでべっ甲材料の輸入が停止されています。現在制作されているべっ甲製品は、その年以前に輸入した材料を少しずつ大切に使用しながら制作されています。

 

※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。

 

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