茨布べっ甲製の櫛と笄|普段のキモノにお勧めな古典的なかんざし
本日は茨布べっ甲製の櫛(くし)と笄(こうがい)のご紹介です。先日ご紹介させていただいた絢爛豪華な櫛とは異なり、茨布べっ甲ですので、小紋や紬、普段の外出着などにお勧めなかんざしになります。(2025.01.掲載商品)
「べっ甲牡丹菊螺鈿金蒔絵櫛|日本髪用の絢爛豪華で希少な櫛|良生作」2025/01掲載商品
「黒べっ甲珊瑚付き櫛、笄(こうがい)2021|普段の外出着におすすめな、洋髪用にアレンジされた古典的なかんざし2種。」2021/01掲載商品
「白べっ甲櫛2種|普段の外出着から準礼装の装いまでお勧め」2023/10掲載商品
様々な種類(形状)のかんざしがある中で、笄には少しユニークな生い立ちがあります。笄は江戸時代、まだ髷(まげ)を結っていた時代の髪結いの“道具”のひとつでした。それが時代の流れとともに次第に装飾性を待たせたりしながらかんざし(髪飾り)として使われるようになりました。
笄には本日ご紹介する一本棒のものや、中ほどが鞘(さや)のようになっていて二つに分かれるタイプがあります。通常はお揃いの櫛と一緒に挿しますが、現代の洋髪でしたら単品でお挿しいただいても宜しいでしょうか。
余談ですが、現在最も多くみられる三味線の“バチ”のような形をした、二本足の“バチ型かんざし”は、近年、明治以降に日本人の髪型が西洋化したことに伴い形作られたものになります。一方で和髪用の櫛や笄は、現代ではほぼ新たに製作されることもなくなりました。
・茨布べっ甲櫛【hpkbc250125-1】¥93,500(¥85,000+税)
(大きさ:約縦55㎜、横100㎜、厚み4.0㎜~3.0㎜)
・茨布べっ甲笄【hpkbc250125-2】¥56,100(¥51,000+税)
(大きさ:約縦30㎜、横152㎜、厚み4.0㎜~3.0㎜)
どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。
「鶴は千年、亀は万年」古来より縁起物として、広く祝事に尊ばれてきたべっ甲。
一生に一度の晴れの舞台、結婚式などに出席される新郎新婦のお母様、ご親族の方、またご列席されるお客様も、是非べっ甲のかんざしをお勧め致します。べっ甲であれば、大切に保存して頂ければ、一生持ちますし、べっ甲職人が磨けば、ほぼご購入当時のべっ甲本来の輝き、美しさが何度でも蘇ります。また万が一、足などが折れてしまっても修復が可能です。そういった意味からも、べっ甲は次の世代へも受け継いで頂ける素晴らしいかんざしです。
※1980年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)に日本が批准し、それ以降、べっ甲材料の輸入量は段階的に減っていきました。そして、日本が開催国となった第8回(1992年)締約国会議(加盟国で2,3年に一度開催される会議)が開催された年をもって、それ以降現在に至るまでべっ甲材料の輸入が停止されています。現在制作されているべっ甲製品は、その年以前に輸入した材料を少しずつ大切に使用しながら制作されています。
※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工賃等により価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
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