向かって左側から順にご紹介させて頂きますが、実は左端、中央の2種は、以前にもご紹介させて頂いたことがあります。どちらも現在のところ最後の在庫になりますが、新たに右側のかんざしが完成したのでご一緒にご紹介させて頂こうと3種を一堂に撮影したのですが、あろうことか、新作が先に【完売】してしまいました。

年々品質の良い白べっ甲素材の確保が難しくなってきており、今のところ追加制作の予定は御座いませんが、とりあえず3種ともご紹介させて頂きます。結婚式や式典、パーティーなど華やかな機会に、色留袖、訪問着、準礼装のおキモノにおすすめな大変贅沢なべっ甲かんざしです。（2017.12.掲載商品）

・白べっ甲18Kパール14個付きかんざし【hpkbf171212-1】￥720,000+税

（本真珠：アコヤパール約7.0㎜×14個/18K台）

（大きさ：約縦135㎜、横87㎜、厚み3.0㎜～4.0㎜）

通常、髪に挿したときに髪の毛で隠れてしまう足先は、高価な白べっ甲は使わず、比較的安価な黒べっ甲を用いて制作致します。こちらのかんざしのように、足先まで白べっ甲を使用したものは、本当の贅沢品です。

蒔絵やパールなど華美な装飾は一切せず、形状も実にシンプル。希少な白べっ甲のみを使用した、べっ甲本来の優しい温もりの伝わる、ある意味とても贅沢なべっ甲かんざしと言えます。

・総白べっ甲かんざし【hpkbf171212-2】￥380,000+税

（大きさ：約縦127㎜、横77㎜、厚み3㎜～4㎜）

こちらは既に【完売】してしまったかんざしです。

冒頭、今のところ良質な材料の入手が徐々に困難になってきたので追加制作の予定は御座いませんと、申し上げました。

実は、その理由以外にも追加制作の障害になっていることがあります。

それは、べっ甲とアコヤ真珠とを繋ぐ、18Kの板状の金具です。黒べっ甲にも似たような18K製のパーツが付いた礼装用のかんざしが御座いますが、見比べて頂ければお分かりの通り、少々作りが違います（一部同じパーツ使いのかんざしもあります）。

黒べっ甲の場合は、峰に連なる一連のアコヤ真珠をかんざし本体の黒べっ甲で両端を留めていますが、こちらの場合左右両端のパールを留める部分にも18K製の一体型パーツを使用しています。

さらにべっ甲かんざし本体は、一本一本手作りなため、厳密にいえば、一点一点べっ甲の厚みも大きさも、そして曲がり具合も（ここが特に重要）異なります。このちょっとした違いが大変難しく、ほぼ出来上がったそれぞれのかんざしに対して一つ一つ、ほぼオーダーメイドで18Kパーツを制作して取り付けます。

この重要なパーツを制作して頂いていた職人の方が高齢のため廃業してしまったことが、追加制作の障害となっているもう一つの理由です。

探せば、他の職先（加工先）でも、やってやれないこともないとは思いますが、べっ甲に携わったことのない、べっ甲の特性を熟知していないところではやはり難しく、ロットの問題もあり、加工費も桁違いに高額になってしまいます。

べっ甲素材、金とも値上がりしている昨今、なるべく品質は落とさずに加工費を抑えて制作したいところですが、現在なにかよい方法はないかと思案中です。

・白べっ甲18Kパール12個付きかんざし【hpkbf171212-3】￥578,000+税【完売】

（本真珠：アコヤパール約7.0㎜×12個/18K台）

（大きさ：約縦134㎜、横78㎜、厚み4.0㎜～3.0㎜）

どのようなかんざしがおすすめか、分からないことなど御座いましたら、どうぞお気軽にご来店の上ご相談ください。色々とお話を伺いながら、ご予算を含め、常時取り揃えております数百種類の中から、最もふさわしいかんざしをお勧めさせて頂きます。

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