紳士用正絹羽織紐2020各種と結び方|江戸組紐(中村正謹製)平組、丸組、飾付き無双。
本日は江戸組紐の中村正(しょう)謹製のしっかりとした紳士用の羽織紐(写真左上)が入荷いたしましたので、現在店頭に御座います商品の中から、タイプの異なる羽織紐といくつかご一緒にご紹介させていただきます。(2020.03.掲載商品)
紳士用の羽織紐は2012年にいくつか掲載させていただいて以来になりますので、実に8年ぶりのご紹介ですね。紳士用の和装小物全般に言えることですが、いざ探すとなると(当然ですが)婦人物に比べてお取り扱いしている店舗も少なく苦労します。また扱いがあったとしても種類が限定されていたりと、なかなか自分が気に入ったものに巡り合うことができません。
ですから時々社用で仕入先のメーカーや問屋などに行った際に、これはっ!と思うものに出会うと、ついつい私物用と、店頭販売用に仕入れてきます。あくまで私(三代目)好みの品揃えで、種類も数量も限られますが、それでも良品を一品一品吟味しながら扇子や信玄袋などを始め、なるべく紳士用の和装小物類も常時取り揃えるようにしております。
さてそれでは、趣きの異なる3種の紳士用羽織紐をご紹介させていただきますが、記事の中ほどに、紳士用羽織紐の結び方を簡単にご紹介(写真左下)させていただいておりますので、結び方の分からない方は、あわせてご参考になさってみてください。
「ホンモノ志向の煙草入れ風棒挿し式印伝小物入れ2019|紳士用の洒落た和装小物。棒挿し式小物入れと腰巾着。」2019/09掲載商品
「大人の本物志向の印伝信玄袋2019・2種|信玄袋と合切袋の違いは?|爪唐草、瓢箪文様の鹿革信玄袋。」2019/08掲載商品
まずは、江戸組紐の中村正謹製の羽織紐からご紹介させていただきます。
羽織紐には、羽織の乳(ち/胸元にある紐を留める輪)に直接羽織紐の先についている輪をからげて使用する「直付け」タイプのものと、羽織紐の輪にS鐶(カン)をジョイントさせて使用する「鐶使い」タイプが御座います。前者の場合は、羽織紐の先の輪が長めにできています。
最初にご紹介するこちらの羽織紐は、「直付け」タイプのものになります。こちらの羽織紐はもともと結んだ状態で販売されていたものではなかったのですが、一重結びにして体裁よくお箱に入れました。なので、簡単に解くことも可能ですので、ご購入後はほかの結び方を楽しんでいただくことも可能です。
流石に中村正謹製の江戸組紐だけのことはあり、大変しっかりとした組みで、結び心地も一味違います。
平組(ひらぐみ/平打(ひらうち))の房無しタイプの羽織紐。房がないので礼装、準礼装には向きませんが、その反面シンプルで気軽に合わせられるので、お持ちのキモノや帯、羽織に合わせて何色かお持ちになっていると便利です。元々は江戸の粋な文化から派生したといわれています。
・紳士用羽織紐(ライトグレー色系)【hphm200318-1】\28,600(¥26,000+税)
(中村正謹製江戸組紐/平組/房無し/直付け/正絹(絹100%)/化粧箱付き)
※ご覧になる環境により、実際の色合い風合いと異なった見え方をする場合が御座います。
・紳士用羽織紐(チャコールグレー色系)【hphm200318-2】\28,600(¥26,000+税)
(中村正謹製江戸組紐/平組/房無し/直付け/正絹(絹100%)/化粧箱付き)
※ご覧になる環境により、実際の色合い風合いと異なった見え方をする場合が御座います。
・紳士用羽織紐(モスグリーン色系)【hphm200318-3】\24,200(¥22,000+税) 【完売】
(中村正謹製江戸組紐/平組/房無し/直付け/正絹(絹100%)/化粧箱付き)
※ご覧になる環境により、実際の色合い風合いと異なった見え方をする場合が御座います。
・紳士用羽織紐(茶色系)【hphm200318-4】\24,200(¥22,000+税) 【完売】
(中村正謹製江戸組紐/平組/房無し/直付け/正絹(絹100%)/化粧箱付き)
※ご覧になる環境により、実際の色合い風合いと異なった見え方をする場合が御座います。
「一重結び」の結び目、そして解くとこんな感じになります。↓↓↓
紳士用の羽織紐にも色々な結び方が御座いますが、この両側に輪を作って重ねて結ぶ「一重結び」はひとつ覚えておくと便利でしょう。二本の紐をまとめて簡単に結んだり、もっと簡易的な結び方も御座いますが、結んだ姿が斜めになったりと少々気になります。
この結び方は礼装にも応用が利き、一度マスターしてしまえば比較的簡単です。また結んだあと羽織紐の角度が斜めになり辛くまっすぐと決まるところがポイントです。それぞれの紐の長さや細かい微調整は回数をこなしてぜひ会得してみてください。
①輪の付いた側が“上向き”になるようにして紐の先をクルっと回す。
②画面向かって左側の紐の輪っかに、右側の紐(札の付いた側)の輪っかを“上から”重ねます。
③羽織紐の先を半分くらいに折って“S字”状にします。
④S字状にした紐の“おしり”を②で作った輪っかの中に通します。
⑤④で通した“おしり”の先を全体のバランスを見ながら、グッと下に引いて体裁を整える。
続いて、紐の部分が円筒状になった組み方の丸組(まるぐみ)房ありタイプの羽織紐をご紹介させていただきます。本日ご紹介するタイプはかなりボリューム感のある紐で、房もゴージャスです。
一般的に紐の組みが太くなればなるほど、より礼装向きと言われますが、基本礼装は白色になりますので、こちらは準礼装用としてちょっとしたパーティーや式典から普段の外出着などにお勧めです。
またこちらは羽織紐の輪にS鐶(カン)が付属している「鐶使い」タイプの羽織紐です。羽織紐をいちいち結び直す必要がなく、この結んだ形のまま左右のSカンを羽織の乳(ち)に付けて使用します。
余談ですが、こうしたSカン付きのものは、無理して解かないようにとよく言われます。元々毎回結び直して使用するものではないので、一度解いてしまうとなかなか元通りにすることができなくなってしまう場合が多いとか。念のためご注意ください。
・紳士用羽織紐(ライトグレー色系)【hphm200318-5】\15,400(¥14,000+税) 【完売】
(伝統手くみ紐/文治/丸組/鐶使い(Sカン付)/正絹(絹100%)/化粧箱付き)
※ご覧になる環境により、実際の色合い風合いと異なった見え方をする場合が御座います。
・紳士用羽織紐(濃紺色系)【hphm200318-6】\15,400(¥14,000+税)
(伝統手くみ紐/文治/丸組/鐶使い(Sカン付)/正絹(絹100%)/化粧箱付き)
※ご覧になる環境により、実際の色合い風合いと異なった見え方をする場合が御座います。
・紳士用羽織紐(茶色系)【hphm200318-7】\15,400(¥14,000+税)
(伝統手くみ紐/文治/丸組/鐶使い(Sカン付)/正絹(絹100%)/化粧箱付き)
※ご覧になる環境により、実際の色合い風合いと異なった見え方をする場合が御座います。
そして最後は無双(むそう)と言われる装飾色の濃い羽織紐ですが、一般的には礼装(準礼装)向きではなく普段使いにおすすめな羽織紐になります。私もいくつも持っておりますが、羽織の中央(付近)に様々な天然石や蜻蛉玉などの装飾を取り入れた羽織紐です。
よく関取が大きな玉を中央に飾った無双タイプの羽織紐を身に着けている姿を見かけますでしょうか。基本的に結ぶことができないので、「鐶使い」タイプの羽織紐ですが、最近は中央にマグネットが仕込んであるものも多く、Sカンをいちいち外さず羽織を脱ぎ着することが可能です。
こちらがそのマグネット式の羽織紐。ちょうど中央の焦げ茶色の木製の玉の中にマグネットが仕込まれており、Sカンを外さず着脱が可能です。
・紳士用羽織紐(虎目石)【hphm200318-8】\16,500(¥15,000+税) 【完売】
(虎目石(天然石)/天然木、真ちゅうほか/マグネット式/鐶使い(Sカン付)/化粧箱付き)
※ご覧になる環境により、実際の色合い風合いと異なった見え方をする場合が御座います。
・紳士用羽織紐(キューブ)【hphm200318-9】\19,800(¥18,000+税) 【完売】
(マーブル模様キューブ(練り物)/正絹(絹100%)/鐶使い(Sカン付)/化粧箱付き)
※ご覧になる環境により、実際の色合い風合いと異なった見え方をする場合が御座います。
羽織紐の中央にかなり大きな蜻蛉玉の装飾があります。蜻蛉玉の直径はおおよそ3センチほど御座います。
・紳士用羽織紐(蜻蛉玉)【hphm200318-10】\41,800(¥38,000+税)
(蜻蛉玉/正絹(絹100%)/鐶使い(Sカン付)/化粧箱付き)
※ご覧になる環境により、実際の色合い風合いと多少異なった見え方をする場合が御座います。
いかがでしたでしょうか?3種(全10種)の趣の異なる羽織紐。ぜひ、直付けタイプの羽織紐も結べるようになってください。結べない人、結構多いですからね。ちょっと自慢しながら、結べない方にもどんどん教えてあげましょう。
最近は角帯も結ばず、最初から形が出来上がったものも多く出回っています。そうした出来上がりの帯は、見る人から見れば一目瞭然なのです。男性の帯結びは女性のものに対してとても易しいので、できればちょっと練習して「貝ノ口」ぐらいは結べるようにしておくといいのですがね。
「紳士用手提げバッグ2020・3色|本場筑前正絹博多織帯地使用、和装、洋装どちらにもおすすめ。」2020/03掲載商品
《信玄袋(合切袋)まとめ》
(※不定期にて新作が入荷、未掲載商品も御座います。)
《紳士用扇子まとめ》
(※一部継続販売商品も御座いますが、多くは完売しております。ご参考程度にご覧ください。)
(※紳士用の扇子は1年を通じ常時100種類以上取り揃えて御座いますが、新作の多くは毎年春ごろから徐々に入荷いたします。)
※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工費などにより価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
銀座かなめ屋・三代目のブログ(アメブロ)
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/
銀座かなめ屋・フェイスブックページ
https://www.facebook.com/ginzakanameya/
銀座かなめ屋・三代目の𝕏(旧ツイッター)
https://twitter.com/kanameya_3daime