夏におすすめ、粋で贅沢な団扇の象牙かんざし|屋形船・柳に蛙
「完売」
はじめに、福岡県、大分県をはじめ、九州豪雨で被害に遭われた多くの方々に謹んでお見舞い申し上げます。また不幸にもお亡くなりになられた方々に、心よりお悔やみ申し上げます。近年、地域を問わず相次ぐ異常気象、今後もどうぞお気を付けください。そして1日も早く元の生活にお戻りになれますよう心よりお祈り申し上げます。
さて本日は、長年温めていたかんざしがやっと完成致しましたのでご紹介させて頂きます。夏に涼し気な団扇を、贅沢に本象牙の手彫りで模った一本挿しのご紹介です。また団扇の表面に屋形船、そして裏側に柳に蛙の図を金蒔絵で描きました。とっても粋で贅沢な逸品です。どうぞご覧ください。(2017.07.掲載商品)
蒔絵は、加賀蒔絵の名蒔絵師、高田光貴氏にお願い致しました。象牙白檀扇子の象牙製親骨に蒔絵を施して頂いた蒔絵師です。表面に落款が入ります。
うら側↓
象牙の彫刻は、かなめ屋の初代(私の祖父)よりお世話になっている、東京の老舗象牙店のご主人(成之)に依頼して制作したものです。落款はありませんが、実は先ほどの白檀象牙扇子の親骨を制作して頂いたのもこのご主人になります。裏側に薄紅を注した彫りで成之の落款が刻まれています。
平安中期の書家、小野道風が若い頃のある日、柳の下で蛙が飛び上がっているのを見掛け、こいつはいったい何をしているのだろう?と見ていると、どうやらその蛙は、柳の枝に飛び付こうとしているようでした。飛び付いては失敗して、また飛び付いては落ちる。何度も何度もそれを繰り返すその姿を見ていた道風は、いつしかその蛙を応援するようになりました。そしてついに、柳の枝に飛び乗った姿を見た道風は、「私もこのように努力しよう!」と考え、努力の末に、三蹟と呼ばれる歴史に残る能書家となったという逸話があります。
▼「白檀象牙扇子2017|日本の伝統職人の粋の結晶、白檀象牙螺鈿金蒔絵扇子|東京×京都×長崎×石川」ブログ2017年01月18日号
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20170118.html
▼「白檀象牙扇子2017-2|日本の伝統職人の技が光る逸品、白檀象牙春秋市松螺鈿金蒔絵扇子。」ブログ2017年04月17日号
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20170417.html
かんざしを真横からご覧頂くと、上部の団扇の部分と、足の部分が凹凸状に接着固定されているのがお分かり頂けると思います。詳しくはここには書きませんが、象牙の場合、制作する板面が大きくなればなるほど、使用する材料が増えるばかりか、価格は二乗、二乗で高くなります。
そのため、団扇の上部と足の部分を別に作り、こうして合わせることにより材料取りが効率よくなり、結果、価格もある程度抑えて制作することが可能です。とは言っても、近年の価格高騰には、目を見張るものがあります。
・象牙屋形船・柳に蛙金蒔絵団扇かんざし【hpkzc170706-1】¥160,000+税【完売】
(象牙彫刻:成之、金蒔絵:高田光貴)
(大きさ:長さ:約158㎜、横38㎜、厚み1~6㎜)
※天然素材を使用した手描きになります。1点1点、象牙、蒔絵の色合い、風合いなどが微妙に異なります。予めご了承ください。
▼【ブログ】ご紹介ページ
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20170706.html
第二弾もつい先日出来上がってまいりましたので、準備が出来次第ご紹介させて頂きます。
※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工費などにより価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
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