本日は久しぶりに本革草履のご紹介です。花緒にひなやの帯地を使用し、お足に優しく、ふっくらと仕上げた変わり花緒に、温かみのあるパステル調の台を合わせたお草履です。
三段のお草履ですが、普段の外出着にもかしこまらずお履きになりやすいように、敢えてペラ(重ね合わせた台の間に挟んだ金銀色の一枚革)は入れておりません。また同種の草履の中では比較的軽く履きやすく、訪問着、色無地などの準礼装から、附下、小紋など普段の外出着まで幅広くお勧めです。(2019.10.掲載商品)

時折こうして、かんざし以外の和装小物をご紹介しておりますが、銀座かなめ屋は‟和装小物”の専門店です。初めてご来店下さるお客様の中には、一部きものや帯などもお取り扱いして御座いますが、‟きもの屋さん”、または‟呉服屋さん”などとお呼びになる方もいらっしゃいます。
しかし、和装小物店とは呉服店とは違い、肌着を含め、お着物を着るときに必要な‟装身具”を、一通り取り揃える専門店のことを言います。
現在弊社にてお取り扱いしている主な商品としては、肌襦袢、裾除け、長襦袢、和装ブラ、裾除け、ステテコ、足袋などの和装肌着から、衿芯、伊達締め、帯板、帯枕、枕受け、腰紐、晒、コーリンベルトなどの和装小物(いわゆる‟和装”の白物全般)。
そして、普段WEBで主にご紹介している、かんざし、髪飾りをはじめ、帯締め、帯揚げ、三分紐、帯留、羽織紐、扇子(末広)、懐中時計、根付、蛇の目傘、和装バッグ、草履等など、まさに頭の先からお足元に至るまでの和装の装身具全般を取り揃えております。価格も既製品のお求めやすいものから本物志向の手作り品まで、3ケタから7ケタまで(笑)。
今のご時世、インターネットで検索すれば、普段身近にあまり目にすることの少ない和装小物類であっても、ありとあらゆるものが見つかり、簡単な写真と仕様説明をみてご納得できれば、インターネト上の仮想店舗で簡単にネット購入(イーコマース)することが出来ます。
しかしその反面、この‟和装小物の実店舗(専門店)”が、いままさに日本全国から姿を消しています。初めてご来店下さるお客様からはよく、やっぱりこうした和装小物類は、実際に自分の目で見て、手に取って確かめ、そして迷ったり不安に思うことがあれば店員さんに相談をしながら購入したいというお声を頂戴します。
どこで購入しても同じような決まりきった既製品、また普段から着物を着ていて和装のことをよく熟知している方ならともかく、弊社で取り扱うような小物類、また普段キモノをお召しになられる機会が少なく、和装のことはあまり詳しくないと言った方などはまさにそうでしょうね。
今のご時世、私たち和装業界のものにとっても大変な時代ですが、それと同時に、和装を必要とされているお客様にとっても難しい時代となってしまったように感じます。TPO別のかんざし(和装小物)の選び方や、挿し方(使い方)など、どれほどの公立の学校で、またはご両親が的確に教えて(アドバイスして)くれるでしょうか..。
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