茨布べっ甲菓子切りセット|珍しいべっ甲製菓子切り+菓子切り立て
本日はちょっと珍しい、べっ甲製の菓子切りと菓子切り立てのセットをご紹介させていただきます。菓子切りは持ち手側が文結びになったものが5本。そして菓子切り立ては、直方体に成形し、中を丸くくり抜いた木製の本体の天地四方6面に、薄いべっ甲を張り合わせ、べっ甲の持ち手を付けたものになります。(2024.02.掲載商品)
余談ですが、木肌に薄いべっ甲を張り合わせる技術は、よく長崎べっ甲の置物や調度品などの細工に見られる伝統技術です。和装小物の世界でも、樹脂製のかんざしや帯留などの表面に薄いべっ甲を張り合わせた“べっ甲張り”かんざしや帯留が1万円前後で流通していました。
しかしながらこの数年の騒動により製作する工房、職人がめっきり減り、現在は弊社でも入荷がとても不安定な状況が続いています。
「張りべっ甲かんざし|樹脂製かんざしの表面に、薄く本べっ甲を張ったかんざし。普段使いのかんざし。」2015年08月10日掲載商品 【完売】
※ご参考までにご覧ください(外部サイト・かなめ屋アメブロへ)。
木製の本体に天地四方6面に薄い茨布べっ甲貼ってあります。通常剥がれることはありません。以前、どのような溶剤を用いて張り合わせているか製造元の社長に尋ねたところ、“卵白”を使用しているのだそうです。
べっ甲の貼り付ける面に卵の白身を塗り、熱した“こて”で圧着。元々膠質(にかわしつ)のべっ甲に、伝統工芸の世界では昔から接着に使用されている卵白を用いることにより、木目に浸透してしっかりと張り合わせることが出来るのだそうです。四隅、特に天地の鋭角な個所も綺麗に張られていますね。
この技法は、冒頭ご紹介しました樹脂製の張りべっ甲かんざしや帯留などにも用いられていると聞きましたが、今でもに実際に卵白を使用しているか否かは不明です。
・茨布べっ甲菓子切りセット【hp240208-1】¥292,600(¥266,000+税)
(菓子切り大きさ:縦約110㎜、横約6㎜/5本)
(菓子切り立て大きさ:高さ約80㎜(持ち手約20㎜含)、横幅約33㎜/特製桐箱付き)
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※天然素材(べっ甲、象牙、珊瑚、真珠等)、貴金属(金、銀、プラチナ等)を用いた手作り品は、 製作時に使用する材料、また加工費などにより価格が変動する場合が御座います。また、ひとつひとつ大きさや形状、装飾などが若干変わる場合が御座います。予めご了承ください。
※べっ甲製品の場合、一見同じ様なお品物でも、使用されているべっ甲の品質や厚み等によって価格が大きく変動いたします。
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