本日は大変希少で贅沢な、よそ行き用のおしゃれな扇子をご紹介させていただきます。扇骨は親骨、中骨含め、手彫りの総牛こつ（牛の骨）製。そして扇面には手漉きの和紙と絹の羽二重仕様の雲竜紙を贅沢に使用しています。（2022.09.掲載商品）

弊社のホームページで初めてご紹介させて頂いたのは２０１５年、そして２０１９年とご紹介して参りましたが、いずれも完売。そして今回は３度目のご紹介になります。お目に留まりましたらどうぞお早めにお問い合わせください。

 

 

「祝儀扇子｜色留袖用の祝儀扇子２０１９｜親骨に牛こつを用いた本格的な末広｜結婚式やおめでたい式典に」2019/04掲載商品 【完売】

「色留袖用の祝儀扇子（末広）牛こつ製」2014/11掲載商品 【完売】

 

 

 

肉厚な親骨には立体感のある、きれいな花が彫刻が施されています。象牙とはまた異なった牛こつの素材感もご覧頂けますでしょうか。

初めてこの扇子をご紹介した時にもお話いたしましたが、昔はこの扇骨に金銀の和紙を張り、長めの飾り房を付けて白無垢や色打掛用の華やかな祝儀・儀礼用の扇子として。また、今回のような特別な和紙や生地、華やかなレースなどを張り、他の人があまりお持ちでない、贅沢なよそ行き用の扇子として、また洋装のフォーマルドレス用にと製作、販売していたものだそうです。

しかしながら、近年ではそうした需要も少なくなり、次第に製品化されることもなくなり、今では当時の貴重なサンプルとして扇骨だけが半製品として、京都の老舗扇子メーカーの引き出しの奥底に眠っていました。

本日ご紹介する製品は、その貴重なものを幾つかお譲り頂いて新たに製作したものになります。勿論、今日では新たに製作することができない牛こつ製の扇骨。そうした意味ではよき時代の香り漂う、とても貴重な逸品になります。

 

 

扇面に使用した淡い紫色の和紙は、手漉きの雲竜紙（うんりゅうし）。柄の出方があたかも雲の合間を飛ぶ架空の竜に似ていることから、そう呼ばれれるようになったと聞きます。コウゾとミツマタの繊維を漉入れた雲竜紙と絹を貼り合わせた羽二重構造になっています。

手漉き故、製作ごとに浮かび上がる文様も変化します。前回ご紹介した時の文様と比べ、今回はやや大振りな文様、まさに天空に浮かぶ雲の合間を何匹もの竜が舞っているように見えませんでしょうか。

コウゾとは、随分前に紳士用の扇子をご紹介した際にご説明しましたが、クワ科の落葉低木で、和紙の原料としても使用されています。またミツマタ（外部サイトへ）（三又/三枝/三椏）は、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木で、その名の由来通り、その枝は必ず三叉に分岐する特徴があります。その皮は古くから和紙の原料として使用されています。

平安時代の貴族たちに詠草料紙（えいそうりょうし）として愛用されたという説もありますが、実際にミツマタの名が記されたのは慶長3年（1598年・徳川家康がまだ将軍になる前）と言われています。

 

「婦人準礼装用扇子｜牛こつ手彫り絹張り雲竜紙扇子２｜色打掛、色留袖、訪問着、洋装ドレスにもお勧め。」2019/08掲載商品 【完売】

「婦人準礼装用扇子｜牛こつ手彫り絹張り雲竜紙扇子」2015/07掲載商品 【完売】

 

裏面↓

裏面↓

 

飾り房は、銀座かなめ屋オリジナルの正絹の房。さらに西陣織の帯地からからお仕立てした、オリジナル携帯用扇子ケースも付属。

 

・婦人用牛こつ手彫り扇子【hpsf220928-1】￥187,000（￥170,000+税）

（親骨／中骨：牛こつ（牛の骨）手彫り、扇面：淡紫色／雲竜紙／絹張り）

（長さ：7寸（約21㎝）／飾り房（正絹）／特製西陣織携帯ケース（正絹）／桐箱付き）

 

 

 

 

▼【化粧箱】（￥220～￥330（￥200～￥300+税）／各※￥5,000（税抜）以上でサービス）、及び包装紙。

▼ 【化粧箱】（無料サービス）、及び包装紙。

▼【扇子立て・小】観賞用に扇子立ても御座います。

・扇子立て付きお茶扇用化粧箱【absbox150909-1】￥990（￥900+税）（茶扇専用）

・扇子立て（小・単品）【absstand-1】￥880（￥800+税）（写真右）

▼【扇子立て・大（単品）】大型の飾り扇子などにおすすめ。

上部に空いている穴にフックを掛ければ壁掛け用としてもご利用頂けます。

・扇子立て（大・単品）【absstand-2】￥1,980（￥1,800+税）

 

▼婦人用・紳士用扇子各種、飾り扇子、茶扇なども取り揃えております。

またこの他にも黒留袖、色留袖、訪問着におすすめな儀礼用扇子（祝儀扇子）や、

白檀、黒檀、紫檀、べっ甲、牛こつや象牙製の大変希少な扇子も取り揃えております。