本日は久し振りに、石川県の伝統工芸、輪島塗り漆器の装飾技法の一つ“沈金”を用いた素晴らしい菊尽くしのべっ甲かんざしと帯留をご紹介させて頂きます。かんざしは峰全体から足の付け根まで、帯留は表面全体から側面まで、プラチナ箔を贅沢に用いた沈金装飾にて、幾つもの菊の花を見事に咲かせた逸品です。(2025.10.掲載商品)
かんざし、帯留とも単品で販売しておりますが、セットでお持ちいただくとコーディネイトの幅がより広がり宜しいかと思います。
沈金とは、石川県の輪島塗りなどに見られる漆器の装飾技法の一つ。漆の表面に刃物等で文様を彫り、その表面に透明な漆を塗ります。そしてその漆が乾かぬ間に、“表面”に塗られた漆のみをふき取ります。そうすることにより、先ほど彫った“溝”のみに漆が残ります。
その表面に金粉や銀粉などを振るい掛けたり、箔で覆うと溝に入った漆が接着剤の役割をし、溝以外に付着した粉や箔を掃うと、刃物で掘られた漆の残った溝に図案が浮かび上がります。その後さらに透明な漆を塗ることにより、溝に入った粉や箔が密封され固定されます。
べっ甲の場合も同様に、まず無垢のべっ甲に刃物で模様を彫り、その後同じような工程を経て完成させます。普段ご紹介している金蒔絵や螺鈿装飾とはまた違った風合いが表現されます。
(さらに…)