本日は例年よりちょっと早いですが扇子のご紹介をさせて頂きます。扇面に縁起の良いモチーフを使用した一回り大きな紳士用扇子です。（2022.02.掲載商品）

一般的な紳士用扇子の全長は７寸５分（約23㎝）ですから、１寸（約3㎝）長い扇子になります。骨の数も親骨含めて１６本（16間）と少なく、まさにどっしりとした、角帯に挟んでもとても存在感のある扇子になります。小柄な方より大柄で、リーチも長い方が扇面が袖に触れずに扇ぎやすいかと思います。

 

 

「紳士用扇子２０２１・２種｜渋く凛々しい８寸５分16間の一回り大きな京扇子。」2021/07掲載商品

 

馬が九頭勢いよく走っている姿。転じて、“上手く行く”（うまくいく）。商売繁盛、勝負ごとなど、ゲン担ぎに良い図柄です。

また少し余談になりますが、日本では“九”は“苦”と同じ発音のため、あまり縁起が良いと思われない方もいらっしゃるかと思いますが、実は数字の“九”には不思議なパワーがあります。

中国では一桁の数字の奇数（1，3，5，7，9）を“陽数”と呼び、縁起の良い数とされ、反対に偶数（2，4，6，8）を“因数”と呼び、縁起の良くない数とする“陰陽説”という考えがあります。世の中は“陰”と“陽”がバランスを取りながら成り立っているという思想です。

日本でも五節句として、

・一月七日／人日（じんじつ）の節句（七草の節句）

・三月三日／上巳（じょうみ/し）の節句（桃の節句）

・五月五日／端午（たんご）の節句（菖蒲の節句）

・七月七日／七夕（しちせき/たなばた）の節句（笹竹の節句）

・九月九日／重陽（ちょうよう）の節句（菊の節句））

と、縁起の良い“陽数”に因んだ節句があります。

中でも“九”という数字は、陽数の中でも最も大きな数字なので最大のパワーがあり、そのため九月九日は、“九”（陽）が重なることから重陽の節句と呼ばれ、また縁起があまりに良すぎるために邪気払いなども行われています。

 

お写真では分かり難いかと思いますが、扇面の裏地は白地に薄っすらと光沢のある銀色の刷毛で描いたような線が扇状に渡り描かれています（３種共通）。

 

・紳士用扇子（うまくいく／金色）【hpsm220202-1】￥4,400（￥4,000+税）

（大きさ：8寸５分（約26㎝）／扇面：和紙／片面柄／化粧箱付き）

 

 

・紳士用扇子（瓢箪／緑色）【hpsm220202-2】￥4,400（￥4,000+税）

（大きさ：8寸５分（約26㎝）／扇面：和紙／片面柄／化粧箱付き）

 

 

蜻蛉（トンボ）は、またの呼び名を「勝ち虫」といい、”勝負に勝つ“ことを”験（げん）担ぎ”として古来よりよく描かれる生き物のひとつです。

その昔、第二十一代天皇、雄略天皇が吉野の阿岐豆野で狩をなされた時、アブがその腕を刺したのを蜻蛉が来てそのアブをくわえて行ったという故事から蜻蛉を「勝ち虫」と言うようになったと言われています。

武家時代には、勝負の縁起を担いで、また前にしか進まないことから“不退転の精神”を表すとして、兜の前立ちをはじめ、刀掛け、つばなど様々な武具の飾りや模様、また家紋などに蜻蛉の姿を目にすることが出来ます。

 

・紳士用扇子（勝ち虫／青色）【hpsm220202-3】￥4,400（￥4,000+税）

（大きさ：8寸５分（約26㎝）／扇面：和紙／片面柄／化粧箱付き）

 

 

 

 

 

 

▼【化粧箱】（￥220～￥330（￥200～￥300+税）／各※￥5,000（税抜）以上でサービス）、及び包装紙。

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▼【扇子立て・小】観賞用に扇子立ても御座います。

・扇子立て付きお茶扇用化粧箱【absbox150909-1】￥990（￥900+税）（茶扇専用）

・扇子立て（小・単品）【absstand-1】￥880（￥800+税）（写真右）

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上部に空いている穴にフックを掛ければ壁掛け用としてもご利用頂けます。

・扇子立て（大・単品）【absstand-2】￥1,980（￥1,800+税）

 

▼婦人用・紳士用扇子各種、飾り扇子、茶扇なども取り揃えております。

またこの他にも黒留袖、色留袖、訪問着におすすめな儀礼用扇子（祝儀扇子）や、

白檀、黒檀、紫檀、べっ甲、牛こつや象牙製の大変希少な扇子も取り揃えております。