商品カテゴリー

シーン別

材質・装飾技法・その他

キーワード検索

販売ステータス

検索を閉じる

銀座 かなめ屋

HOME2025年9月30日

店主ブログ記事一覧

  • 2025年9月30日
表示件数:
白べっ甲唐草彫りかんざし|結婚式、黒留袖から普段着までお勧め

2025.09.30

白べっ甲唐草彫りかんざし|結婚式、黒留袖から普段着までお勧め

本日は久し振りに、希少な白べっ甲に子孫繁栄、長寿の象徴で吉祥文様のひとつ、唐草文様を彫刻したべっ甲かんざしをご紹介させて頂きます。結婚式などの慶事、第一礼装の黒留袖から準礼装、さらに小紋や紬など、あまり洒落過ぎない普段の外出着まで幅広くお挿し頂けるかんざしです。(2025.09.掲載商品) 白べっ甲をご紹介するときによくお話ししていることですが、白べっ甲はべっ甲材料の中でも最も希少で贅沢なものです。近年までよく見られた、花嫁用のべっ甲かんざし一揃えや、昔の日本画などで見る、芸者衆や花魁が挿していた、贅の限りを尽くして製作されたべっ甲かんざしも、すべて希少な白べっ甲のみで製作されたかんざしであることからもそのことが伺えます。 ちなみに、花嫁用の白べっ甲かんざし一揃えの製作代金の例えとして、昔からよく『蔵が一つ建つ』と言われるほど高価でした。そのため現代では、白べっ甲で洋髪用のかんざしを製作するときは、髪に挿した時に髪の毛の中に隠れてしまう足先は、少しでもコストダウンを図るために黒べっ甲を用いるのが一般的です。 以上のように、白べっ甲はその希少性から黒べっ甲や茨布べっ甲に対し高価になりますが、その反面、白べっ甲特有の美しい透過性、その優しい温もりは、べっ甲の中では秀でた美しさがあります。また白べっ甲の場合、お挿しになる機会も、その装飾(彫刻や蒔絵などの意匠、形状など)にもよりますが、第一礼装の黒留袖、本振袖、準礼装の色留袖、訪問着から、小紋や紬などの普段の外出着まで幅広いシーンでお挿し頂けるかんざしでもあります。 (さらに…)