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備前焼|加藤光治遺作展・紫峰窯に行ってきました|父の終点、娘の始点。受け継がれる想いと絆。2日迄

2年半ぶりに紫峰窯の加藤光治さんにお逢いしてきました。そしてその遺志を引き継がれたお嬢さま(旬子/じゅんこ/さん)とその作品たち。相変わらず奥さまも、ご長女さまも皆お元気そうでした。

 

【備前焼 加藤光治遺作展・紫峰窯】
~父の終点、娘の始点。受け継がれる想いと絆。~

・開催:2018年8月27日(月)~9月2日(日)
・時間:11:00~18:00(最終日は16:00迄)
・場所:銀座月光荘画室Ⅱ 東京都中央区銀座8-7-18 1F(見番通り)
・電話:03-3573-5605(会期中直通)
※JR新橋駅下車銀座口から徒歩8分、地下鉄銀座線新橋駅下車3番出口から徒歩5分、
 地下鉄銀座線銀座駅下車A2出口から徒歩10分
※かなめ屋のお隣りです。

 

お母さまのお話しでは、お父さまがお亡くなりになられた後暫くして、窯のある広大な土地も窯も維持管理するだけでも大変なことから、正直売却することも考えられていたようです。しかしながら下のお嬢さまがお父さまの想いを胸に一念発起され、再び窯に薪が組められ炎を灯すことが出来たそうです。

画廊の突き当りには「」の書とお父さまの遺影が…。

そして遺影の上には、お父さまが好きだった言葉が、何かの用紙の裏に達筆な字で書かれたものが額装され、飾られていました…。

・心身とともに 健康であること
・自分でほどよいと思う程度の お金を持っていること
・感動できる 心を持っていること
・幅広く 豊かな人間関係を持っていること
・朝起きた時 その日にやらねばならぬことがあること

お嬢さまが始められた備前焼を用いたアクセサリーと、香炉、テーブルライトなど。
あちこちにをはじめとする動物たちが顔をのぞかせている。

そしてコーヒーカップ日常の食器類。そしてなぜかそのすぐ下に片口が…。これはもしかして酒器の片口ではなく、ドレッシングなど調味料を注ぐための器かな?!お父さまの作品達と一緒に並んでいました。

様々な形の皿や器、そして花器も…。

そして私も大好きな酒器の数々…。
お嬢さまが作られたものは、お父さまのに比べ若干私の大きな手には少々小振りなものが多かったでしょうか。その中から私の目に留まった、表情豊かで比較的大きめなぐい呑み片口を今回は頂きました。

本当は片口ではなく、徳利が欲しかったのですが、お嬢さまに希望を伝え早々に次回の来年5月開催(予定)用にリクエストしてきました。

今回びっくりしたことは、お嬢さまの作品の中に、お父さまの作風にとても似たものが結構あったことです。うら側の落款を見て、えっ?!これお父さまの作品ではないんですね?!という感じ。勿論パッと見、お嬢さまの作品と分かるものも沢山ありましたが。

お嬢さまは、お父さまがご健在の時、作陶している傍らでその制作風景を直に見ながら、時々興味本位で小物類を制作していらっしゃったそうです。しかしそれでも当然ですが、長年備前焼に惚れ込んで勉強、研究してこられたお父さまに比べたらまだまだひよっこ?!。と、思っていたら中には本当にお父さまの作品に勝るとも劣らないような素晴らしい器も結構ありました。

お父さまの傍で、きっとその技術を誰よりもよく観察されていたのかもしれませんね。

実は今回、今まで私が求めてきた加藤さんの素晴らしい作品の中から主だった酒器を持参しました。初日に伺った時に上のお嬢さまが、私が購入した、お父さまが最後に作られたあのぐい呑みをもう一度見たい!と言うことで、そのぐい吞みを含め幾つか持参してきました。

思い出話に花を咲かせていると、お母さまがなにやら香り立つ透明な液体を…。(笑)

さらに!丁度いらした常連のお客様からも差し入れが!!
なんとしかも!国産初!メイドイン京都の「勢/SEI」という限定品のアルコール度数54度のドライジンまで。(笑)

外はまだまだ明るく、私もまだ仕事の途中なのですが、当然こうなりますよね。
お父さまがご健在の時も、昼夜を問わず、私が伺うと香り立つ透明な液体をよく振舞って下さいました。今となっては懐かしい良き思い出ですが、その遺伝子もちゃんと受け継がれているようでとても嬉しく思いました。

それから余談ですが、この宴会中?!にも一般のお客様方が次々と入ってこられていたのですが、その中のお一人が偶然私のブログをご覧になり初めてこちらにいらっしゃったとか!いやいや嬉しいやら何やらびっくりでした!

作品をいくつかお買い求め下り、帰り際にご記帳して下さったので、また来年いらっしゃって下さると嬉しいですね。

天国で、今でもきっと備前焼の作陶を続けられているお父さまも、お嬢さまがその志を受け継いでいる姿を見て、必ずや微笑んで、一緒に杯を傾けていらっしゃることでしょう。

 
陶芸、備前焼にご興味のある方は、ぜひお立ち寄りになってみてください。お手頃価格の日常の食器から、花器、茶器、そして酒器までさまざまな備前焼が一堂にご覧になれます。

 

▼「紫峰窯のブログ」(現在は更新されておりません。)
http://tousui.cocolog-nifty.com/blog/

▼「焼き物のある暮らし~紫峰窯を訪ねて~」(加藤光治さんのインタビュー記事が掲載されています。)
http://www.life-assist.net/LA/ob/vol01_1/

◆過去の作陶展、及び作品は、私のブログバックナンバーよりご覧頂けます。

▼「備前焼|加藤光治遺作展・紫峰窯|父の終点、娘の始点。受け継がれる想いと絆。2018.08.27~」ブログ2018年08月22日号
加藤光治遺作展20180827_1
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20180822.html

▼「「紫峰窯・加藤光治遺作展」|備前焼|加藤さんに逢いに、そしてその遺作たちを観に行ってきました。」ブログ2016年02月26日号


https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20160226.html

▼「「紫峰窯・加藤光治遺作展」のご案内|『土』と『炎』の芸術、備前焼。2016/2/22~2/28」ブログ2016年02月19日号


https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20160219.html

▼「【紫峰窯・第十六回・加藤光治作陶展】のご案内。|『土』と『炎』の芸術、備前焼。2/23~3/1」ブログ2015年02月21日号 


https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20150221.html

▼「【紫峰窯・加藤光治作陶展】に行ってきました! 『土』と『炎』の芸術【備前焼】。祝10周年!」ブログ2014年02月27日号


https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20140227.html

▼「『土』と『炎』の芸術“備前焼” 紫峰窯の加藤光治さん作陶展に行って来た!瓢箪徳利、杯、麦芽杯。」ブログ2013年02月27日号


https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20130227.html

▼「『土』と『炎』の芸術“備前焼” 紫峰窯の加藤光治さん作陶展に行って来ました」ブログ2012年03月08日号


https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20120308.html

▼「『土』と『炎』の芸術“備前焼” 紫峰窯の加藤光治さん作陶展行ってきました!」ブログ2011年03月01日号

備前焼の紫峰窯備前焼の紫峰窯
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20110301.html

▼「『土』と『炎』の芸術・備前焼」ブログ2010年03月02日号

備前焼・紫峰窯備前焼・紫峰窯
https://ameblo.jp/ginza-kanameya/day-20100302.html

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