毎年、「母の日」や「父の日」、そして各種進物(ギフト)用に、「扇子」と「携帯用扇子ケース」が「桐箱」に納められた扇子セットをご紹介しています。見た目も豪華に後生大事に桐箱に納められているので各種ギフト用に製作されたものです。価格も5千円代から1万円代とギフト用としても比較的お求めになりやすい価格設定になっているものが多く御座います。季節になるとよく百貨店などでコーナーを設けて販売させているのをよく見かけます。
当然のことながら、そうした価格の中には、「扇子」以外の「携帯ケース代」、「桐箱代」も含まれているということです。また、コストダウンを図るために部分的に(またはすべて)海外で生産されているものが多くなります。何が言いたいかと申しますと、同じような価格帯の扇子であれば、扇子自体の”価値“は、単品で販売されている国内生産されたものの方が、高いものが多いということです。
今の時代、桐箱の価格も高騰していて、そこそこの価格がします。またセットされている携帯用の扇子ケースも然りです。男性も女性もキモノの時は扇子(末広)を帯の左側に挟んで持ち歩きますが、洋装の場合、特に男性は(私自身もそうですが)、装飾により汗などの湿気には注意が必要(色写り、痛みなど)ですが、結構裸のまま上着のポケットなどに扇子を入れて持ち歩かれている方が多いのではないでしょうか?反面、女性の場合は、携帯ケースに入れて持ち歩かれるが方が多いように感じます。
ご自身でお使いになられる扇子であれば、当然桐箱は必要が無く、携帯用の扇子ケースも普段お使いになられているのであれば、そのケースをお使いになられるか、または必要に応じ単品で別途ご購入されれば宜しいですね。また、贈答品でも単品の扇子に、必要に応じ別売りの携帯ケースを合わせたりしながら、紙製の折箱(記事下に見本の写真が御座います)にお入れして差し上げる方も多くいらっしゃいます。かなめ屋にお越しになられるお客様の場合は、贈答品でも単品をご購入される方が圧倒的に多いです。
確かに、贈答品となると、見た目の豪華さも重要な要素の1つとなりますからね。一概にセットか?単品か?どちらか一方をお勧めすることは出来ませんが、贈答用として扇子をお考えの方は、このあたりも考慮して、受け取られた方が本当に喜んで下さるような逸品をお選び頂きたいと思います。お迷いの方はどうぞお気軽にご来店の上、ご相談ください。ご予算を含め、お客様のご要望に叶った一品をお選びさせて頂きます。
さて本日は、絹張りの扇面に中骨の竹部分に絵が描かれた、ちょっとユニークでお洒落なペンテの扇子セットをご紹介させて頂きます。(ペンテ:ペイント)扇面は全体的に濃淡のついたグラデーションで「絹張り」。涼しげ表情に、絹特有の優しい光沢がお楽しみいただけます。また中骨にも遊びがあり、中骨の一部がウエーブ状になっています。扇子の長さも6寸5分(約19.5㎝)と、やや小ぶりで携帯にも便利です。それではどうぞご覧ください。(2018.03.掲載商品)
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