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べっ甲のかんざしを破損してしまったのですが、直せますか?

べっ甲製品の修理・加工を承ります。べっ甲は玳瑁(たいまい)と言う海亀の甲羅を加工したものです。材質は膠質(にかわしつ)で出来ておりますので、破損状況装飾、またべっ甲本体の保存状態などにもよりますが、基本的に修復することが可能です。修理方法は、プラスチック、合成樹脂等の修理と異なり、科学的な溶剤(接着剤)などを使用せず、「水」と「熱」を用いて、特殊な工具で「圧力」をかけ “圧着“修理致します。

ただし、破損した箇所が繊細な場所であったり、特殊な装飾、細工が施されている場合はべっ甲本来の修理方法ではなく、特殊な溶剤を用いて”接着“修理する場合も御座います。また、お品物、破損状態によっては一切の修理をお受けすることが出来ない場合も御座います。予めご了承ください。まずはお気軽にご相談、お問合せ下さい。

費用、日数はどの位かかりますか?また、方法はどうしたらよいでしょう?

べっ甲製品の修理・加工料金・期間は、一律ではなく、そのお品物ごとにより異なります。破損の状態や装飾、べっ甲の種類(白べっ甲、黒べっ甲、茨布べっ甲)や品質、大きさ、また保存状態などにより修理方法や必要とする日数も異なります。厳密に申し上げれば、実際に手を掛けてみないと(修理を始めてみないと)分からない場合も多く、事前お見積りをご要望の場合は、ある程度、金額・期間の幅を持たせて出させて頂いております。

一例ですが、べっ甲かんざしの足折れ直しの場合、破損した足がそのまま利用可能な場合、およそ1本(1箇所)4,000円(税別)~8,000円(税別)前後、修理期間はおよそ4~6週間程度かかります。また破損したパーツが使用できない場合や欠損の場合、新規で制作し接ぐことも可能です。ご相談ください。

 

修理・加工のご依頼は、随時店頭にてお受けしております。ご郵送もお品物によってはお受けしておりますが、ご遠方、またはご来店の難しいお客様には、事前に簡単なお写真で結構ですので、お品物のお写真(全体の写った写真、破損個所の分かる写真、携帯撮影可)をそれぞれ数枚程度撮影して頂き、画像添付してメールにてご連絡頂くことをおすすめしております。ご連絡先メールアドレス(info@kanameya.co.jp )。


※ご郵送でのご依頼の場合は、必ず事前にご連絡の上、専門の宅配業者を使用し、クッション材などを利用し梱包には十分にご注意ください。

※繊細な装飾、古いべっ甲製品の場合は、店頭でのお手渡しが可能な場合に限らせて頂いております(郵送不可)。

べっ甲のかんざしや小物のクリーニングはできますか?

べっ甲でしたら、かんざしや帯留の他、磨けるものでしたら承ります。べっ甲の輝きが無くなってしまったり、汚れがひどくなった場合は、当店にて仕上げ磨き を承ります。他店でお買い上げのお品物でも結構です。見違えるように綺麗になります。簡単なものでしたらおよそ3,000円(税別)より、期間はおよそ4~5週間ほどかかりま す。お気軽にお問合せ下さい。(※お品物の大きさ、形状、装飾、汚れ具合等により変わります。)

※お品物によっては仕上げ磨きの出来ない場合も御座います。

べっ甲に虫が食べたような跡があるのですが直せますか?

「虫食い」と言って、衣類等に付く虫などが食べた後だと思われます。虫食いの場合修理が難しく、かじられた箇所を削り多少目立たなくする程度の加工しか出来ません。

※お品物によっては、一切の加工が出来ない場合も御座います。

 

べっ甲かんざしの普段のお手入れや保存方法を教えてください。

●普段のお手入れは、眼鏡拭きのようなやわらかい布で優しく拭いて頂ければ結構です。

●多少目立つ汚れ等は、普通の固形石鹸を手で泡立て、 優しく『ぬるま湯』で洗って頂くと綺麗になります。(※べっ甲は熱に弱いため温度にはご注意下さい。)洗った後は、水気を取り、よく乾かしてからおしまいください。

●お挿しになるときは、Uピン等で髪と割り歯(かんざしの足の中程を二股に割いている箇所)部分を留めていただくと、かんざしが落ちにくくなります。また足に小さな輪ゴムなどを巻いて頂くと幾分滑り止めにもなります。(ご使用後は必ず取り外してください。跡が残る場合が御座います。)

●美容室等でセットされる場合は、必ずヘアースプレー等のスタイリングがすべて終わってから、最後にかんざしをお挿し下さい。(スプレー等でべっ甲の輝きが無くなり傷みやすくなります。)

●おしまいになる場合は、必ず桐箱に入れておしまい下さい。べっ甲はお洋服等と一緒で、長期間そのまま放って置くと虫食いが起こります。桐箱自体に防虫効果がございますので、防虫剤を直接中に入れる必要はございません。ご心配な場合や長期間おしまいになるときは、桐箱の中ではなく、桐箱の近くにひとつ置いていただければそれで十分です。また年に数回、風通しをして頂ければ、なおさら宜しいかと思います。

べっ甲は極端な熱や乾燥を嫌います。夏場、高温になる車内に長時間置いたり、乾燥しがちな冬場に桐箱に入れず長期間放置していると、変形したり破損の原因にも繋がります。ご使用後は付着した頭皮の油分、整髪料などの汚れを、眼鏡拭きのような優しい布で軽くふき取り、必ず桐箱に収納し適度な温度、湿度の保たれる場所に保管して下さい。(箪笥などにおしまいになるとよろしいかと思います。) 保存さえしっかりとしておけば、べっ甲は一生持ちます。

べっ甲の眼鏡の仕上げ磨きや修理はできますか?

べっ甲の保存状態、装飾などにもよりますが、簡単な仕上げ磨き程度でしたら承ることは可能です。しかしながら、べっ甲製の眼鏡の場合、かんざしは帯留などの和装の装飾品などとは基本的な製造工程が異なります。また、お客様のお顔に合わせた微妙な調整などが必要となるため、まずはお買い求めになられました眼鏡店、またはべっ甲製の眼鏡を取り扱う専門店などにご依頼されることをお勧め致します。

べっ甲亀の剥製(はくせい)があるのですが、かんざしとかに作り直せますか?

剥製はその製作過程において、様々な薬品(防腐処理等)が使われており、べっ甲かんざしやその他の装飾品等への再加工はできません。

使わなくなったべっ甲のかんざしや小物があるのですが、他の物へリフォーム(再加工)は出来ますか?

べっ甲製品自体の再加工(リフォーム)は難しくお受けすることは出来ません。しかし、お品物やその形状などによっては、その付随した装飾物(真珠、珊瑚、天然石など)を外し、他のべっ甲製品へ付加することや、帯留からペンダントヘッドへ、またその逆などの加工は可能な場合も御座います。まずはご相談 下さい。

べっ甲のかんざしや小物があるのですが買取はしてもらえますか?

申し訳御座いませんが、かなめ屋では買取はしておりません。但し、一部著名作家の作品や逸品は、骨董品店などをご紹介出来る場合が御座います。お気軽にお問合せ下さい。

かなめ屋さんではべっ甲かんざしの他にどのような商品を扱っていますか?

和装のことなら頭の先から足元に至るまで一通り取り揃えております。(訪問着・袋帯・帯〆・三分、四分紐・帯揚げ・髪飾り・帯留・和装肌着・刺繍半衿・草
履・和装バッグ・和装雑貨小物等々)オリジナル商品を含め、銀座好みの粋で華やかなお品が多いですが、小物などは普段使いのものまで幅広く取り揃えており
ます。
中でもべっ甲のかんざし、帯留は、先代の時代から今日に至るまで特に力を注いでおり、銀座では一番の品揃えです。また、かんざしや帯留はべっ甲製品の他、
銀製、プラスチック製のものまで幅広く取り揃えております。

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